2022 Fiscal Year Annual Research Report
Establishement of museum collection using material from field ecological surveys
Project/Area Number |
20K01135
|
Research Institution | Administrative Agency for Osaka City Museums |
Principal Investigator |
谷田 一三 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪, 大阪市立自然史博物館, 外来研究員 (20167505)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 吏樹郎 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪, 大阪市立自然史博物館, 主任学芸員 (90321918)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 河川環境の復元 / 絶滅危惧種 / 酸性河川 / 琵琶湖 / 地名コード |
Outline of Annual Research Achievements |
過去の野外調査で収集した水生昆虫類などの標本を,次の3地域を中心に分類学的精査を行い,保存収蔵と登録を実施した.滋賀県内の琵琶湖及び周辺河川:1075サンプル(地点・種単位),大分県別府市及び周辺河川:357サンプル(痔有情),東吉野村を中心とした奈良県内河川351サンプル(同上),京都府内河川161サンプル(同上). 滋賀県内河川のサンプルについては1980年代から現在に至る各種の総合的な河川と湖沼の調査の資料を再検討した.この標本の一部は,滋賀県立琵琶湖博物館へ移管の予定である.このなかに,絶滅危惧種や近年の記録が皆無に近い種も含まれている. 大分県別府市の平田川には明礬温泉から流入する硫酸酸性の河川域があり,サンユスリカ類の1種(フトゲユスリカChironomus surfurosus Yamamotoと思われるが精査中である)とシオヤトンボが優占する特異な生態系があることが確認された. 上記の作業のなかで,地点の登録システムについては,汎用ソフトであるファイルメーカーなどを利用して確立した.都道府県名については,漁船の2文字(アルファベット)コードを採用した.直感的に都道府県名がわかる点からも,漁船コードなどが明らかに優れている.代表的なコードは,北海道HK,長野県NN,滋賀県SG,奈良県NR,大分県OT,沖縄県ONなどである.都道府県名の次は,市町村名を名前からとった任意の2字アルファベットコード(大文字)を付加した.この4大文字で,ほぼ一意的に全国の市町村を特定できる.それに地点名を判読可能な任意の長さで加え,地点が多い時にはサイト名などの数字を付加することにした.地点名コードについては,地名などの頭文字を大文字にして付すことにした.
|
Research Products
(1 results)