2022 Fiscal Year Research-status Report
放射性物質による国際的汚染防御を目的とした朝鮮半島の未知の活断層の検出とその評価
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20K01137
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
中村 洋介 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (80386515)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬戸 真之 福島大学, うつくしまふくしま未来支援センター, 客員准教授 (10386518)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 活断層 / 朝鮮半島 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は朝鮮半島の特に南西部(プサン~ウルサン周辺)における未知の活断層の検出とその評価である(既知の活断層であるヤンサン断層やウルサン断層の活動の再評価も含む)。本来は、採択開始年度である2020年度から韓国南東部を中心に未知の活断層の検出に関する現地調査を行う予定であった。しかしながら、コロナ禍の影響で韓国への渡航自体が2021年度までは不可能であり、この2年間は既存研究(韓国の活断層調査、韓国の地質断層調査)のレビュー、衛星画像を用いた地形判読などに従事せざるを得なかった。本研究の実施期間を2023年度までへの延長手続きを行った上で、職場からの海外渡航の許可が出た2022年の8月よりようやく韓国での現地調査が開始できた研究分担者や研究協力者など、日本内外の研究者と韓国の活断層に関する情報交換を積極的に行いながら、従来は地質断層として記載されていた東菜断層や(既知の活断層である)ヤンサン断層の1本西側のリニアメントなどを中心に現地調査を行った。その結果、東菜断層が走る蔚山市内で後期更新世の地層を変形させる露頭を確認したほか、ドローンによる断層露頭の周辺の地形の空撮を行った。露頭では4種類の堆積物が変形を受けているが、そのうち上位から2番目の堆積物のOSL年代測定を専門業者に依頼し現在測定中である。2022年度は実質の現地調査初年度であり、日程確保の観点などから現地調査に十分な時間をかけられなかったことから、2023年度はできるだけ広い地域で調査を実施したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度よりようやく韓国での現地調査が可能になったが、本来2020年度~2022年度までに実施する予定であった現地調査の半分も終了できていないため、延長した2023年度に挽回したい。
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Strategy for Future Research Activity |
渡航自体が2年遅れであり2023年度まで1年延長したものの、本来3年間で行うべき調査を実質2年間で実施することになるため、2023年度も積極的に現地調査を行いたい。2023年度はプサン~ウルサン間の特に海岸沿いなどを中心に現地調査を行う予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響で渡航が2年遅れであり2023年度まで1年延長した。2023年度は積極的に現地調査を行いたい。2023年度はプサン~ウルサン間の特に海岸沿いなどを中心に現地調査を行う予定である。
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