2020 Fiscal Year Research-status Report
The classical foundation of the modern Italian criminal thoughts: C.Beccaria, F.M.Pagano, N.Nicolini
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20K01239
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
小谷 眞男 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (30234777)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | イタリア / ベッカリーア / グラヴィーナ / パガーノ / ニコリーニ / ナポリ共和革命 / ローマ法 / 西洋古典 |
Outline of Annual Research Achievements |
元々の計画上2020年度は文献資料収集作業の開始に充てられていた。そのためにイタリアへの出張による現地調査で予備的資料探索をおこなったり、現地研究者との情報・意見交換をする予定だったが、Covid-19の蔓延によって予定変更を余儀なくされた。具体的には、国内にいながらにしてできる資料文献収集とその分析にウェイトを移した。 その結果、CiNiiなどで検索する限り国内ではほとんど全く知られていないと思われる、多数の最新の研究や未知の資料の存在を突き止め、紙媒体ないしデジタルデータの形で手許に取り寄せ、分析に着手することができた。とくにベッカリーア『犯罪と刑罰』初版刊行250周年記念の各種シンポジウム等の記録が数年遅れで次々と刊行されていることがわかり、可能な限り広く収集した。グラヴィーナやパガーノについても、新たな研究がヨーロッパ各地で展開されていることが分かり、情報収集につとめた。国内外の研究者との情報・意見交換についても、オンライン開催の学会・研究会等への出席等は現況下でかえって容易になった面もあり、そういった機会に積極的に参加して議論の輪に入った。西洋古典(とくにギリシャ語)に関してもオンライン上に新規開設された研究会のいくつかに加入し、在宅勤務という状況を逆手に取って、最大限そういった研究・議論の機会を活用した。 以上の諸活動にもとづき、下記のごとく具体的な研究成果をいくつか発表することができた。それらの成果に対しては、早速、内外から反応があり、意見交換などを深め、次の成果発表の準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上述したような研究実績の概要を研究計画・目的に照らしてみると、Covid-19によって大幅な予定変更を余儀なくされたにもかかわらず、代替的手法を開拓したことなどによって、総体的には「おおむね順調に進展している」と判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策は以下の通りである。本来2021年度は、ナポリ、ローマ、モデナ等で本格的な資料収集活動をおこなう計画であったが、依然としてCovid-19の状況は見通しがきかない中、現地資料調査の予定を立てることは容易ではない。そこで、2020年度に新規開拓したオンラインでの調査手法や、研究交流、研究活動への参加の方途などを積極的に検討していく。そのために高度な機能を備えた最新のIT設備やソフトウェア等を導入し、情報技術を駆使して資料文献調査や分析を進める。
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