2023 Fiscal Year Research-status Report
平安時代の法制度における神祇祭祀の位置づけに関する総合的研究
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20K01248
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
久禮 旦雄 京都産業大学, 法学部, 准教授 (50726990)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 法制史 / 古代史 / 神祇祭祀 / 地域研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度にあたる本年度について、すでに入稿・校了した天皇号・部民制・二十二社制・女帝についての解説・論考については順次刊行される予定である。 そのほか、平安時代の宮中祭祀を前提とした、近代の天皇の制度に関連して、昭和天皇に対する倫理教育を行った杉浦重剛関係の資料の解説を行った「史料紹介 杉浦重剛先生の墨蹟について」(『京都産業大学日本文化研究所紀要』29号掲載)と、前近代から近代にかけての皇室の歴史・文化を解説した該当書籍の書評である「新刊紹介 所功『天皇の歴史と法制をよみなおす』」(『京都産業大学日本文化研究所紀要』29号掲載)を投稿・掲載された。
また研究報告として、平安時代の仏教儀礼について、祭祀史料研究会例会において「宇多天皇の法華八講」と題した報告を行った。 最終年度にあたり、研究成果のまとめを行うべきであったが、初年度において新型コロナ感染症の影響により、調査などが困難であったため、研究状況が大幅に遅れており、補助事業期間の延長を申請した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
最終年度にあたり、研究成果のまとめを行うべきであったが、初年度において新型コロナ感染症の影響により、調査などが困難であったため、研究状況が大幅に遅れており、補助事業期間の延長を申請した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究状況の遅れがみられるが、最終年度として、すでに行っている資料調査・現地調査などの内容を前提として、平安時代の国家祭祀・神社祭祀について研究成果を投稿し、あわせて研究課題に関するまとめを行う予定である。
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Causes of Carryover |
本研究の初年度において新型コロナ感染症の影響により、研究計画が遅延し、その結果として補助事業の延長を申請し、承認されている。そのため、次年度使用額が生じている。 これを受けて、今までの資料調査・現地調査の補足的調査を行い、研究内容についてより万全を期すとともに、研究内容の学会報告を行う予定である。
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