2023 Fiscal Year Research-status Report
An empirical study on the historical basis of eugenic law in Japan
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20K01261
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
姫嶋 瑞穂 北海道医療大学, 薬学部, 講師 (60709252)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 優生保護法 / 優生思想 / SCAP |
Outline of Annual Research Achievements |
1948年に制定された優生保護法については、ナチ断種法の影響を受けて戦時下に制定された国民優生法(1940年)を強化したものであるとする理解が一般的であった。そのため、これまでの研究では、優生保護法がアメリカ占領下で制定され、連合国最高司令官総司令部(SCAP)がどのように法案に関わったのかについてあまり注目されてこなかった。本研究では、占領期において、優生保護法に代表される日本の優生思想の形成に米国がどのような影響を与えたのかに注目して以下の検討を行った。 ①戦前・戦後の日米両国における不妊手術・断種の実施状況について検証した。 ②戦後すぐに問題化した人口増加問題について、日本政府・議員・SCAPのそれぞれの対応 について分析した。 ③優生保護法制定過程におけるSCAPの指示について分析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
国立国会図書館にてSCAPの資料収集に時間を要したこと、さらに翻訳に大幅な時間を要したことで想定よりも研究の進歩が遅れてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の最終年度になるため、研究成果を論文にまとめる予定である。ただし、GHQ/SCAP資料でまだ収集できていないものがあるため、収集に努めるとともに翻訳作業を急いで進めるつもりである。
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Causes of Carryover |
研究開始2年目まではコロナ禍にあったため、学外での資料調査がほぼできなかった。研究には学外での資料調査が必須のため、研究期間を延長した次第である。
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