2023 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20K01356
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
只木 誠 中央大学, 法学部, 教授 (90222108)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 終末期医療 / 自己決定(権) / 承諾(能力) / (高齢)患者の承諾 / 事前指示(書) / 治療中止 / 臨死介助 / 自殺幇助 |
Outline of Annual Research Achievements |
課題研究「終末期における治療中止と患者の事前指示」の最終年度2023年度においては、新型コロナウイルス感染症流行の終息の気配のもと、約3年間縮小を余儀なくされた研究活動の本格的な再開が可能となった。 具体的には、ゲッティンゲン大学・デュトゥゲ教授主催の研究会議"Das Medizinstrafrecht: Blosser Anwendungsfall oder Innovationsmotor der allgemeinen Strafrechtslehren?"(2023年7月7日(金)オンライン出席)、日本比較法研究所共同研究グループ「生命倫理と法(代表:只木)」のメンバー大杉一之氏(北九州市立大学准教授)との共同企画によるオンラインセミナー"Aktuelle Fragen des Medizinrechts in Japan und Deutschland"(2024年2月11日(日))、同研究グループ主催のニュルンベル大学・Jaeger教授の講演会「パンデミックの際のトリアージ」(3月18日(月))等での議論を通して、医療と刑法の新たな方向性や近時関心の高いトリアージの法的解釈の問題など新たな視点に触れることができた。2月のオンラインセミナでのCarina Dorneck博士の講演報告「業としての自殺幇助と今後の展開」は比較法雑誌に掲載されるほか、日本ならびにスイスにおいて出版予定の甲斐克則教授祝賀論文集、ターク教授祝賀論文集に寄せた拙稿が、遠からず公表される予定である。 一方、8月と2024年2月から3月にかけてのドイツ滞在では、デュトゥゲ教授、ハレ大学のロゼナウ教授との共同研究を実施するとともに、デュトゥゲ教授とは、2022年10月に開催された日独生命倫理と法オンラインシンポジウムの2024年第2回開催に向けての具体的な打ち合わせも進めることができた。
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