2020 Fiscal Year Research-status Report
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20K01401
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
山下 純司 学習院大学, 法学部, 教授 (90282532)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保野 恵美子 東北大学, 法学研究科, 教授 (70261948)
金子 敬明 名古屋大学, 法学研究科, 教授 (80292811)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 家族 / 私的自治 / 養子 / 親子 / 婚姻 / 後見 |
Outline of Annual Research Achievements |
7月10日に遠隔方式による研究会を行った。テーマは未成年養子についてであり,研究分担者金子が,比較法も交え,わが国の未成年養子制度,とくに連れ子養子や孫養子のあり方についての問題提起を行った。普通養子,特別養子を問わず,実質的な親子関係の存在を重視するべきであり,婚姻関係が崩壊すると親子関係が揺らぐような未成年養子の利用のされ方には問題があるという視点が強調された。この報告とその後に行われた議論の内容は,その後金子の発表した論文に反映された。 研究会はこの1回のみであったが,各研究者は研究環境が制限されているなかでも,できる範囲で個々に研究を進め,いくつかの研究実績を公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度はコロナの影響により,大学の閉鎖や遠隔授業の対応に追われることになり,前期はほとんど共同研究活動をすることができなかった。個別の研究活動については一定の成果があったと考えるが,本研究の主眼は共同研究であるので,その点ではやや遅れていると評価せざるを得ない。
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Strategy for Future Research Activity |
zoomなどの会議システムを用いた遠隔方式の会議の回数を増やすことで,共同研究活動を今まで以上に積極的に行っていきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
コロナの影響で,共同研究会開催のための費用(旅費等)の支出がなく,そもそも共同研究会自体の回数も予定よりも少なかったためである。
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