2022 Fiscal Year Research-status Report
Comparative study on new labor politics of platform labor
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20K01490
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
安 周永 龍谷大学, 政策学部, 教授 (10612393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植村 新 関西大学, 法学部, 准教授 (10733975)
北川 亘太 関西大学, 経済学部, 准教授 (20759922)
Noh SungChul 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (90758492)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | プラットフォーム労働 / 比較政治 / 労働法 / 資本主義の多様性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、プラットフォーム労働という新しい働き方が増加しているなかで、これへの対応をヨーロッパの主要国であるドイツとフランスとの比較で日本と韓国の違いを分析することにある。 今年度には、研究代表者が所属先から国外研究を行うことになり、韓国とカナダで滞在しながら研究を行った。そのため、1回の研究会しか行えなかったが、研究代表者と研究分担者が各自で積極的に研究を行ってきた。研究代表者である安周永は、新しい雇用形態をめぐる労使の対立がどのように展開されているのかを韓国を中心に分析を行い、労働組合の重要性を明らかにした。研究分担者の植村新は、プラットフォーム・エコノミーの発達に伴って増加する自営的就労者に対する法的規律を考察する前提として、非正規労働者や非組合員に対する労働条件規制のあり方を検討した。また、もう一人の研究分担者の北川亘太は、『現代制度経済学講義』にて、制度経済学の諸原理を解説し、現代資本主義の新展開のもつ意味を分析した。なかでも、第1章および第13章では、プラットフォーム労働の分析の際に用いることのできる制度経済学の観点、手法、倫理的主張を提示した。最後の研究分担者であるSung Chul Nohは、プラットフォーム労働の拡大が労働環境にどのような影響を与えているのかを分析した。 以上のように、各自で行われた研究は、プラットフォーム労働という新しい雇用形態を理解するための重要な研究実績であると言える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者が国外研究を行い、時差などの影響で当初よりも研究会を少なめに行わざるを得なかった。そのため、1年間の研究期間を延長し、来年度に研究の総括を行うことにした。
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Strategy for Future Research Activity |
研究代表者と研究分担者それぞれが行った研究を集約するとともに、活発な議論を交わし、プラットフォーム労働に関する労働法・政治学・経済学・経営学の視点から研究成果を整理していく。
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Causes of Carryover |
研究代表者が在外研究のために、研究の総括をすることができなかった。このために差額が生じており、今後研究の総括のために使用する。
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Research Products
(10 results)