2023 Fiscal Year Research-status Report
Politics of EBM as an idea
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20K01492
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
宗前 清貞 関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (50325825)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 医療制度 / 医療政策 / EBM |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最も重要な情報源である厚生労働省医系技官(1991年入省後にしばらくEBM関連の制度設計に従事・現在局長級幹部職員)より複数回の聞き取りを行い、EBMが導入された当初、厚生労働省内部でどのように認知されていたか、また制度設計の方向性としてどのようなものを目指していたかを聞き取ることができた。EBM導入を巡っては、医療の標準化(医療安全)の観点が重視されたのか、それとも経済性(医療費適正化)が志向されたのかが争点になるが、制度導入当初は両方を追っていたことが判明した。
また夏には政治学者のうち医療制度を専門ないしサブフィールドとする研究者と合同研究会を実施した。とりわけ、医療ガイドラインに詳しい石垣千秋(都留文科大学)やフランスの医療保険制度に詳しい尾玉剛士(獨協大学外国語学部)の発表によって、本研究課題の結論につながる重要な複数の知見が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスまん延による外出制限等の制約は抑制されたため、研究会開催や学会出席、インタビュー実施等はかなり回復しているが、(1)インフォーマントが幹部職に就いたため研究協力の時間的余裕に大幅な制約が生じた(2)当時の状況を論証する新聞記事等がほとんど発見できていないことにより、延長年度での研究完成ができなかった。ただし、別プロジェクトに参加したことによって、本研究課題に資する情報が得られるなど遅れを回復する要素も生じている。また、再延長が認められたことで本年度中に研究を完成する見通しが立った。
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Strategy for Future Research Activity |
当時の状況データに関しては業界紙等のバックナンバー(縮刷版)を入手するなどして論証に耐える情報を入手するよう心がける。また23年度の研究で得られた人脈等を駆使して、当時の状況を証言可能な人物に複数インタビューを行い、政治過程の詳細な再現に努める。
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Causes of Carryover |
23年度に予定していた研究関係の出張がすべて遂行できず、やむを得ず再延長することになった。そこで残存資金を利用して必要な聞き取り等を行う他、書籍・雑誌等を購入して政治過程の再現を行い研究を終了させる予定である。
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