2023 Fiscal Year Research-status Report
Cross-Border Micro-Regions and Spatial Regional Politics in Southeast Asia
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20K01497
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
五十嵐 誠一 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 教授 (60350451)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | IMS-GT / 成長の三角地帯 / ミクロ・リージョン / シンガポール / バタム / ジョホール |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、Indonesia-Malaysia-Singapore Growth Triangle(IMS-GT)の調査を重点的に実施した。 シンガポールとインドネシア・バタムの担当官庁への聞き取り調査を実施し、近年ではシンガポールが主導し、シンガポール+という枠組みへの移行しつつあることが明らかとなった。IMS-GTでの観光産業により重点が置かれている実態も把握された。IMS-GTに対して、とりわけマレーシアのジョホールに対して中国の影響力(不動産等などにおいて)が高まりつつあることも把握された。加えて、政府間協力に対して、市民社会レベルでの協力も進んでおり、とりわけ感染症の分野でシンガポールとインドネシア・バタムのNGO同士のネットワークが構築されていることが明らかとなった。 さらに、次年度に大陸部のミクロリージョン(四者経済協力など)の現地調査を行うための先行研究の整理等を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の影響で最初の2年間は現地調査が実施できずに終わったため、大幅に遅れている。3年目となる本年度にIMS-GTの調査を実施したが、残りのミクロ・リージョンの調査が実施できずに終わった。
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Strategy for Future Research Activity |
上述したようにコロナ禍の影響で現地調査が実施できなかったため、研究期間を延長した。来年度は、1年間の在外研究を取得しているため、とくにメコン地域の北部のミクロ・リージョンに対する調査を重点的に行う。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響で1年度と2年度に現地調査を実施できなかったため。
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