2022 Fiscal Year Research-status Report
Japan-ROK Defense Cooperation -from the post-Cold War to the present
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20K01510
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Research Institution | Kanda University of International Studies |
Principal Investigator |
阪田 恭代 神田外語大学, グローバル・リベラルアーツ学部, 教授 (60306412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
崔 慶原 常葉大学, 外国語学部, 准教授 (00637382)
冨樫 あゆみ 東洋英和女学院大学, 国際社会学部, 講師 (50783966)
伊藤 弘太郎 法政大学, 人間環境学部, 講師 (80838053)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 日韓関係 / 日米韓 / 安全保障 / 同盟 / 防衛交流 / 防衛協力 / 自衛隊 / 韓国軍 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では冷戦後(主に1990年代以降)における日韓防衛交流・協力の軌跡を振り返り、その目的、成果と課題、進展と停滞の原因を探り、今後について展望する。研究対象の時期を1990年代、2000年代、2010年代に区分し、各期について、文献調査、年表作成を行いながら、関係者(政策実務者、研究者など)へのインタビューを実施し、関連する政策・論点をめぐり、日韓両国ならびに同盟国である米国の思惑などを調査し、事実を検証する。
3年度目(令和4年度)は、新型コロナ感染症の状況を考慮して、研究会やインタビューはオンラインで実施しつつ、対面調査や現地調査(韓国出張)を部分的に再開し、各自で文献調査・収集などの作業も進めた。(1)研究会:日韓防衛交流・協力を説明するための枠組みを構築するため、各自の担当領域について研究報告を行った。特に第三の時期区分(2010年代)に関する検討を進めた。韓国側の保守系と革新系の政権交代の影響を改めて照射し、2010年代末の日韓安保危機に至った要因についても検討した。 (2)インタビュー:日本側と韓国側の防衛・国防担当の元実務者ならびに研究者の意見聴取、特に2010年代を中心に行った。韓国では保守系のみならず革新系の関係者を対象に調査を進めた。(3)文献調査:国内外の図書館・ネット上の文献調査・収集を進めた。日本国内では国立国会図書館や外交文書データベースの検討、防衛省の行政文書開示請求に基づくを文書収集を継続している。韓国では国家記録院、国立国会図書館、外交部外交史料館で文献収集を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
3年度目も新型コロナ感染症対策が継続され、海外出張を十分に実施できず、インタビュー調査の遂行に影響した。その他のタスクは概ね進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
延長が承認されたため、4年度目(令和5年度)も引き続き、(1)研究会を実施し、分析・報告を進め、日韓防衛交流・協力を説明するための枠組みを構築する、(2)日韓両国の関係者のインタビューを継続し、米国の関係者とのインタビューも行い、(3)文献・資料の調査と収集を継続する。5月以降の新型コロナ感染症対策緩和に伴い、現地出張・調査を積極的に遂行する。学会報告なども行い、調査結果の発表を進めていく。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、新型コロナ感染症の影響によって調査・インタビューのための海外出張が不可能になったためである。令和5年度はコロナ禍の規制が緩和されるので、しかるべき感染対策をしたうえで、残された海外出張に、この額を充当する。
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Research Products
(17 results)