2022 Fiscal Year Research-status Report
The Conflict between Nationalism and International Order in 'Polar Imperialism' of Norway in the interwar Period
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20K01531
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Research Institution | Tsuda University |
Principal Investigator |
大島 美穂 津田塾大学, 総合政策学部, 教授 (20203771)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ナショナリズム / 国際協調 / 北極圏 / グリーンランド / ノルウェー / デンマーク / 極地帝国主義 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年は家族に高齢者並びに重篤な病気の罹患者を抱え、コロナ禍での研究対象国への渡航が難しかった。そのため実質的に入手済みの文献、並びにオンライン資料を読み解くだけで終わってしまい、十分な研究実績を上げることができなかった。 しかしながら、ノルウェー本国においても、ナショナリズムや「帝国主義研究」は深められており、特にウクライナ戦争が勃発する中で、改めて北欧におけるナショナリズムへの関心も生じ、加えて、特に北極圏での活動や20世紀初頭の紛争の仲介制度、デンマークとの領土問題などへの研究も行われている。さらにドイツやロシアを含んだヨーロッパの東側諸国においては、20世紀初頭のナショナリズムへの関心が高まる一方で、地域概念、ナショナルなまとまりへの再検討と同時に、国際秩序の形成、特に国際連盟創設に至るまでの時期における仲裁裁判や国際仲裁機関の設置の動きにも焦点を当てる研究が進められてきた。 本研究はそうした先行研究を踏まえ、幅広く歴史の実態として、あるいは理念としてヨーロッパのナショナリズムと国際協調の相剋を捉え、今後の研究の進展に活かすための雌伏の時期とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
前述したように、コロナ禍において、家族に重篤な病気の罹患者を抱え、渡航して資料収集、調査をすることが難しかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は渡航して歴史文献資料の収集に努め、それを元にこれまでの先行研究を土台に、ノルウェーのナショナリズムと国際協調の北極圏をめぐる相剋について、分析を深めて研究の発表にこぎつけたい。
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Causes of Carryover |
昨年度コロナ禍において調査のための渡航ができなかったので、2023年度にそれを実施したい。
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