2022 Fiscal Year Research-status Report
When and Why Nations Decide to Join International Organisations: Case of TPP and Domestic Politics
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20K01536
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
寺田 貴 同志社大学, 法学部, 教授 (50449352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 秀之 杏林大学, 総合政策学部, 准教授 (50609097)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | CPTPP / 通商政策 / 国内政治と対外政策 / 新古典派現実主義 / 地域統合 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者(寺田)と研究協力者(三浦秀之先生)も、関連テーマでに関する査読学術論文や商業論文、国内シンポジウム等で精力的に研究発表も行ってきた。 三浦先生は2月22日~3月1日mに渡米し、TPPの参加決定過程および昨今のTPPをめぐる米国の情勢をについて、National Bureau of Asian Research、Brooking Institute、JETRO NY事務所、在米日本大使館にてヒアリング調査をされた。また3月5日~10日にマレーシアとベトナムを訪れ、両国のTPPの参加決定過程について、マレーシアでは、Institute Of Strategic & International Studies、Policy and Economic Affairs Centre of Malaysiaにて、ベトナムでは、ベトナム外交学院、ベトナム外務省にてヒアリングを敢行された。 寺田は22年度も海外フィールドリサーチはコロナ禍の影響で実施できなかったが、23年度中にシンガポールとオーストラリアで実施する予定である。ただし、国際学術貢献の観点から、21年度に発表したTPPの日本の参加、そして米国撤退後のCPTPPとしての復活過程に関する共著本(『検証安倍政権』)は、22年度に翻訳とアップデート改定作業を行い、23年度、Routledgeより英語版として刊行予定である。 共同作業として、オンラインで3度、寺田が別用で上京した際に対面で3度、計6度の会合を開き、23年度の出版に向けての調整等を行ってきた。その一つの業績として、23年度に出版する寺田編著本に三浦先生にもデジタル貿易とTPPに関する章を執筆頂いている。なおTPP参加過程に特化した業績については、23年度も引き続き協議を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍で実施できなかった海外でのフィールドリサーチに関して、22年度は三浦先生がアメリカ、マレーシア、ベトナムで実施した。寺田はコロナ禍の影響もあり、海外フィールドワークは控え、主に執筆に専念した。その結果、TPPや地域統合、その政治的影響についての編著を23年度に出版予定である。1年延長した理由は、寺田の海外フィールドリサーチ実施と、それに伴う出版時期を遅らせたことに拠る。 ただし計6回の2人での会合を通じ、互いの執筆状況を確認し、そして23年度以降の活動をどのように行うかについて綿密に話し合ってきた。注意してきたのは、互いの研究状況とその速度に乖離が生じない点であった。その意味で、互いの執筆状況を把握しながら、共同作業を進め、23年度の業績出版に向けての準備は整えられた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究代表者の寺田はこれまでできなかった海外フィールドリサーチ(シンガポールとオーストラリア)に行く予定にしている。出版については上述のように、三浦先生を執筆者に含めた共編著を23年度中に、彩流社より出版予定である。
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Causes of Carryover |
主な理由として、新型コロナウイルスの影響により予定していた海外フィールドリサーチのための旅費の執行が遂行できなかったため、である。23年度は、海外フィールドリサーチ、研究書籍購入に充てる予定である。
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