2023 Fiscal Year Annual Research Report
Burden-sharing and self-enforcing international agreements on international public goods provisions
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20K01548
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
太田 勝憲 関西大学, 総合情報学部, 教授 (60403218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大堀 秀一 関西大学, 総合情報学部, 教授 (70378959)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 国際協定 / 環境協定 / 難民の第三国定住 / 繰り返しゲーム |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、国際環境協定に関する論文の学術雑誌掲載に向けた改訂作業と、難民の第三国定住の国際協調に関する研究の完成、国際学会での報告、さらに学術雑誌への投稿を行なった。 国際環境協定の研究については、数回の改訂作業を経て、環境経済学の学会誌であるJournal of the Association of Environmental and Resource Economists への掲載が許可された。レフェリーからの指摘により、当初は2国モデルで行っていた分析を、n国モデル(nは2以上の任意の自然数)での分析に拡張した。さらには、本研究の主要な分析では排出割り当てを時間を通じて一定にしているが、排出割り当てを時間を通じて変化させた場合の協定の安定性についての議論を追加し、論文の完成度を高めた。これらの改訂の結果として、この論文は採択に至った。 難民の第三国定住に関する研究については、共同研究者のいるオーストラリア・メルボルンに出張して、打ち合わせを行い、論文を投稿できるところまで完成させた。また、難民、移民の問題をゲーム理論を用いて研究している海外の研究者から意見をもらい、若干の修正をして論文の草稿を完成させた。現在、論文はSSRNにアップロードして公開している。さらに、この論文は共著者が経済学の国際的な学会であるEconometric Societyの Asian Meeting, East and Southeast Asia(南洋理工大学、シンガポールで開催)で報告を行った。学会には私も参加し、そこで論文完成に向けた打ち合わせもした。
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