2020 Fiscal Year Research-status Report
Empirical Study on Conflict and Economic Development
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20K01610
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Research Institution | The University of Aizu |
Principal Investigator |
小暮 克夫 会津大学, コンピュータ理工学部, 上級准教授 (00610057)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 経済発展 / 紛争 / 難民 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、カンボジア紛争(1970年~1998年)を研究対象として、歴史的・社会的文脈を踏まえて、紛争が経済成果・経済発展に与える長期的影響を多角的に検討することである。2020年度は、本プロジェクトの初年度にあたり、第一に、分析に必要な各種政府統計(人口センサス・経済センサス・社会経済調査・人口保健調査)の大規模個票データと詳細な歴史・政治・地域・地理情報システム(GIS)データを収集・整備した。
第二に、「難民の社会経済的帰結」に関する実証分析を行い、強制退去が教育や労働市場アウトカムなどに与えた長期的影響とそのメカニズムについて検討した。そして、それらの研究結果を論文にまとめた:[1]"Consequences of Cambodian Refugees"。論文[1]は、来年度、3つの査読付き国際会議(国際計量経済学学会―北米例会・アジア例会・オーストラリア例会)で成果報告を行うことを予定している。
第三に、関連する研究で、既に査読付き国際学術雑誌に投稿中の2編の論文、[2]"Conflict, Institutions, and Economic Behavior: Legacies of the Cambodian Genocide"、 [3]"Some Remarks on the Causal Inference for Historical Persistence"、について、編集長と査読者から得たコメントを踏まえて改訂・再投稿作業を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究を進める上で必要となるデータの収集・整備作業が概ね予定通り進んだため。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度の研究成果を踏まえて、当初の研究計画に基づいて、作業を着実に進めていく。また、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、データの収集・整備作業に遅れが生じているものについては、引き続き、現地カウンターパートと緊密に連携しながら、作業を進めていく。
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Causes of Carryover |
理由:作業の進捗にあわせて、効率的な研究費の使用を心がけたところ、未使用額が発生した。また、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、国内外の移動が制限される中で、当初の執行計画の見直しを行ったことも影響している。
使用計画:2020年度の未使用額は、2021年度の研究費とあわせて、国内・国際学会への登録・参加、GISソフトウェアの保守、歴史図書・専門書の購入、論文の校閲などに使用することを予定している。
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Research Products
(4 results)