2021 Fiscal Year Research-status Report
Design for a sustainable social system employed biomass
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20K01681
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
青木 恵子 九州大学, エネルギー研究教育機構, 准教授 (10546732)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤井 研樹 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (20583214)
工藤 隆則 摂南大学, 理工学部, 講師 (80736695)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | バイオマス / 選択型実験法 |
Outline of Annual Research Achievements |
R3年度において、問1)農家の木質バイオマスエネルギー利用努力の理論検証ではR2年度の結果を踏まえた3つ目の理論検証を行った。こちらは論文執筆中である。また、4つ目のハウス栽培の実施を行った。最初の年ということで、アブラナ科(ミニトマト、キュウリ、なす、ピーマン)、マメ科(さやえんどう)、玉ねぎ、にんにくを栽培した。暖房機はハウス面積が30坪程度のため、通常の暖房機では予算や規模、そして設置環境に問題があった。そこで、自治体、協力農家、建築会社と打ち合わせを繰り返して家庭用ペレット暖房機を改造して利用することになった。またハウス栽培環境をデータ化するために温湿度センサーを導入した。栽培に関してはアブラナ科の育成が不十分であった。特にキュウリは全滅、ナスとピーマンはアブラムシの付着が多く結実後が育たなかった。これらの原因としては、湿度が毎晩ほぼ100%であることがわかった。アブラナ科の中で特にキュウリは湿度に弱いため、本ハウス環境はキュウリには不適切であることが分かった。今後はマメ科を中心にして栽培を進める予定である。 問2)消費者の木質バイオマス利用農産物の価値評価を探るためにR2年度に計画したアンケートデザインを終えた。しかし、オリンピックによるコロナの影響により、調査実施状況を見定めるのに時間がかかった。 R3年度には問3)持続可能な木質バイオマスタウンのための食農林環エネルギー経済システム設計を行うために、問1で構築検証した理論を元にマルチエージェントシミュレーションを進めた。持続可能な木質バイオマスタウンのためのシステムを探るために、問2の属性との整合性のために、現在4つの情報公開制度のある市場を想定したシミュレーションを進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ感染のためスケジュールの変更が発生した。
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Strategy for Future Research Activity |
R4年度は問1)農家の木質バイオマスエネルギー利用努力の理論検証を論文としてまとめあげる予定である。また、ハウス栽培も2年目も続けてペレット暖房機によるハウス栽培として適切な作物の選出とそれを市場に販売した状況を確認する。 問2)消費者の木質バイオマス利用農産物の価値評価を探るための調査を実施する予定である。 問3)持続可能な木質バイオマスタウンのための食農林環エネルギー経済システム設計のためのシミュレーションをまとめ上げる。
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Causes of Carryover |
(理由)コロナによる調査実施のスケジュールの見定めに時間が買ったため (使用計画)各課題に必要な費用に執行する
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