2021 Fiscal Year Research-status Report
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20K01740
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| Research Institution | Research Institute of Economy, Trade and Industry |
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Principal Investigator |
橋本 由紀 独立行政法人経済産業研究所, 研究グループ, 研究員 (30707675)
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| Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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| Keywords | 外国人労働者 / 非高技能外国人 / 特定技能 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では，2010年代後半に実施された外国人労働者政策に関する制度変更に着目し，新制度下での非高技能外国人雇用の増大が，企業，産業，地域に及ぼした影響を検討する。本研究を進める上で不可欠な政府統計は，コロナ禍での業務の遅れなどを理由に，今年度も一部しか提供されなかった。提供されたデータから順に整理，分析に着手し，基本統計量の計算，実証仮説の検討を行った。しかし，アウトカム情報が未入手，かつ地域レベルで接合したデータセットを作成できないために，予備的分析にとどまっている。
また2021年度は，外国人と日本人の国内移動パターンの分析に着手した。特定技能制度で受け入れる外国人には地方部での就労が期待されているように，地方部の人手不足の緩和に寄与する人材としての外国人への需要は強い。外国人の居住・移動に，都市への集住が進む日本人とは異なる特徴が見出されるかに関する検討は，外国人政策の評価や課題の発見としての意義をもつ。これまでの研究では，地域への外国人の流入が減少する日本人人口を補うかという「数の充足」に関心が向けられてきたが，本研究では，年齢や性別，学歴など属性別のグループに分けて，異動パターンの特徴をより詳細に捉える。
アフターコロナの外国人の在留と雇用の変化を把握するためのインタビュー調査も，継続して実施した。関係省庁，自治体，雇用企業へのインタビューから，新規入国者の制限によって一部地域・産業で人手不足が顕在化しているが，制度の特例などを利用して，生産水準は概ね維持されていた。インタビューで得た知見は，コロナショックの影響の地域間，産業間の差異について分析する実証研究につなげたい。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究を進める上で不可欠な政府統計は，コロナ禍での業務の遅れなどを理由に，今年度も一部しか提供されなかった。提供されたデータから順に整理，分析に着手したが，アウトカム情報が未入手，かつ地域レベルで接合したデータセットを作成できないために，予備的分析にとどまっている。
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| Strategy for Future Research Activity |
未入手の政府統計の提供の目途も立ちつつあることから，研究計画は変更せず，研究実施計画に記載した研究内容を進めたい。ただし，データの利用期限が，研究助成期間内とされることから，2022年度はこの研究課題に割くエフォートを当初の予定よりも高めた上で，データの整理，分析作業に時間を割く必要がある。
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| Causes of Carryover |
2021年度は，統計データ提供の遅れによって分析が予定通りに進められなかった。そのため，当初予定していた分析用PCを購入しなかった。また，コロナ禍において，予定していたフィールドワークや学会参加がなく，旅費の支出も行わなかった。
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