2023 Fiscal Year Annual Research Report
Long Term Evaluation of Extended Governance and ESG Investment
Project/Area Number |
20K01750
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
白須 洋子 青山学院大学, 経済学部, 教授 (80508218)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ESG / 機関投資家 / 外国人投資家 / イノベーション / アセットオーナー / 女性社外取締役 |
Outline of Annual Research Achievements |
3つのテーマで論文を執筆している。3つとも、本年度は何らかの形で公表/手続き中である。各テーマの概要は、 1,論文名:機関投資家の非同質性とESG-日本企業の長期投資とCO2排出量から。概要:外国人投資家及び長期投資家は、環境活動を通じて、企業の長期投資を促進し、イノベーションの増加に繋がることが明らかになった。また、CO2インテンシティーは、北欧や欧州の投資家がダイベストメントの手法をとっていることがわかった。また、それ以外の多くのタイプの機関投資家は、CO2のレベルではなくその削減量に注目し、エンゲージメントを進めていることがわかった。機関投資家の特性によって大きく異なる。 2,論文名:Release from Restricted Environmental and Social Investing: Evidence from agreements between asset owners and asset managers 。概要:企業のESG活動は、PRI署名の機関投資家比率のみでは単純に説明できなく、アセットオーナーのパワーが強いことがわかった。アセットオーナーであるGPIFの委託投資家(GPIF-mandated asset manager)は確かにESG活動を促進するが、PRIに署名しながらもGPIFとは関係のない投資家は、ESG活動を積極的に増進しているわけではないことを明らかにした。国が進めている資金運用立国の議論にも繋がる重要な指摘である。 3,論文名:Tokenism in Gender Diversity among Board of Directors。概要:CGコードの導入期、tokenismの傾向が見られた。企業は、最初に男性社外取締役を、2人目の社外取締役をtokenismとして女性を登用しているに過ぎないことがわかった。
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Research Products
(12 results)