2022 Fiscal Year Research-status Report
Life with horses---making livestock data from micro-level documents
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20K01799
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
高橋 美由紀 立正大学, 経済学部, 教授 (50361845)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 馬 / 牛 / 家畜 / 経済史 / 人口 / 世帯経済 |
Outline of Annual Research Achievements |
○2022年度は、アルバイトによる宗門人別改帳等からの世帯ごとの牛馬頭数と人数に関するデータ入力をおこなった。現時点におけるデータ入力は陸奥国・武蔵国を中心として47ヶ村である。現時点においては、人口および残存年数等データ量の多い陸奥国安積郡郡山町のデータを入力中である。郡ごとの入力町村は次の通りである。 陸奥国安達郡(8)、武蔵国多摩郡(3)、上野国緑埜郡(3)、陸奥国安積郡(2)、下総国葛飾郡(2)、越後国蒲原郡(2)、下総国千葉郡(2)、武蔵国足立郡(2)、上総国望陀郡(2)、陸奥国岩瀬郡(1)、陸奥国田村郡(1)、陸奥国大沼郡(1)、出羽国村山郡(1)、常陸国河内郡(1)、上野国甘楽郡(1)、上野国群馬郡(1)、下野国芳賀郡(1)、下野国安蘇郡(1)、下野国都賀郡(1)、越後国頚城郡(1)、武蔵国葛飾郡(1)、武蔵国高麗郡(1)、武蔵国比企郡(1)、武蔵国埼玉郡(1)、飛騨国吉城郡(1)、信濃国佐久郡(1)、美濃国安八郡(1)、備前国御野郡(1)、備前国上道郡(1)、肥前国彼杵郡(1)。 ○社会経済史学会全国大会にて報告をおこなった(オンライン報告「馬と人の経済史 -近世資料からの家畜データベース作成の 試み-」2022年4月30日)。報告においては、馬の成育環境について質問を受け、2023年度はこれに関する史料を調査する予定である。 ○研究内容を一般に伝える目的で、展示に参加した(「動物たちの江戸時代」慶應義塾大学三田キャンパス 福澤諭吉記念慶應義塾史展示館 企画展示室、2023年3月14日~2023年3月28日)。担当は第2部「働く動物たち」。この展示においては、武蔵国葛飾郡下高野村の人別改帳からの入力データを用いた。 ○必要参考文献を補充し、牛馬をはじめとする家畜の歴史的意義に関して再考察をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度は、コロナの影響も完全にはおさまっておらず、研究対象地域において史料調査をおこなうことが難しかった。2023年度は制約も外れてきているので、史料館や博物館における調査をおこなう予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
○2023年度は、引き続き史料からの入力をアルバイトによっておこない、全国的状況を把握する。 ○現地に史料調査に赴く(現時点の予定地は福島県郡山市歴史資料館、牛の博物館(岩手県)等)。 ○すでに収集しているデータを元に、現在把握できている内容に関して論文にまとめる。 ○引き続き、関係資料を収集する。
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Causes of Carryover |
主に、コロナの影響で、現地史料調査がおこなえなかったや学会報告がオンラインになったことによる。
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