2020 Fiscal Year Research-status Report
Quantifying the impact of Opium to Living Standard and Government Fiscal Behavior in British Malaya, British North Borneo and British Burma
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20K01800
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
杉本 一郎 創価大学, 国際教養学部, 教授 (50546364)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 英領期シンガポール / 英領期ボルネオ / 英領期ビルマ / 阿片 / 生活水準 / 植民地政府財政行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍にあって申請時に計画していた研究計画を変更せざるを得なかった。特に英国公文書資料館から購入予定であった資料の入手ができなかったため、本年度は英領シンガポールを中心に資料集ならびにデータベースの作成を行なった。2020年4月以降、研究協力者であるシンガポールのChoy Keen Meng博士と協力して論文の執筆に着手し、2020年9月にOpium Consumption and Living Standard in Singapore, 1900-1939と題した論文を、Cambridge CoreのJournal of Southeast Asian Studies に投稿した。本年4月にEditorial Boardより採択の連絡を受けた。現在、微調整のうえ、掲載にむけEditorial Boardとの連携をとっている段階にある。 また本学経済学部と国際教養学部で開催したリサーチセミナーで報告をおこなった。 また英領マラヤ、ボルネオについても年俸等の資料を元に、財政データの収集を行うなど、英領シンガポールの準拠した形でのデータベースと論文執筆のための準備に着手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
英領期シンガポールについては、研究成果に関する論文ならびに成果報告を行うことができたため、概ね順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は英領期シンガポールのOpium Consumption and Living Standard in Singapore, 1900-1939と題する論文の掲載を実現し、それに関連して国際機関、国際会議での研究成果の報告を行なっていく。またシンガポール以外の英領マラヤの地域においても同様の研究をおこなっていく。 資料収集については、コロナの状況が改善され海外出張が可能であれば、シンガポール、マレーシア等の公文書資料館で資料収集をおこなっていく。
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Causes of Carryover |
コロナ禍にあって、当初研究計画で予定していた資料収集のための海外渡航の実施ができなかったため、年度中に使用することが叶わなかった。公文書資料館で購入を予定していた一次文献の複写についてもサービス自体が停止してしまったことも大きな影響となった。
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Research Products
(2 results)