2022 Fiscal Year Research-status Report
Quantifying the impact of Opium to Living Standard and Government Fiscal Behavior in British Malaya, British North Borneo and British Burma
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20K01800
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
杉本 一郎 創価大学, 国際教養学部, 教授 (50546364)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 英領期シンガポール / 阿片 / 生活水準 / 長期経済統計推計 / 植民地政府財政行動 / 英領期ボルネオ / 英領期マラヤ / 英領期ビルマ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、戦前英領期シンガポールおける阿片消費と生活水準について、投稿していた論文が受理され、2023年4月3日にJournal of Southeast Asian Studiesから出版された。(論文名:Opium consumption and living standards in Singapore, 1900 - 1939 (Choy Keen Mengとの共著) これにより阿片消費を考慮した場合、多くの非熟練労働者が長期に渡り、絶対的貧困状態にあることを実証的に証明することができた。また、本論文の成果を2022年5月とマレーシアのマラヤ大学で行われたセミナーと、2022年12月にバンコクで開催されたAsian Historical Economic Conference で報告し、生活水準や、数量経済史の分野に携わる研究者より有益なコメントを受けることができた。また阿片研究に関連してKim Diana. Sが出版した Empire of Vice: The Rise of Opium Prohibition Across Southeast Asiaと題するモノグラフの書評を掲載することができた。 推計分野においては、ORRRFの時系列データを英領期シンガポール、マラヤにおいて構築し、英領期においてORRRFが有価証券の中でどのようなウエイトを示してきたかを明らかにすることができ、海峡植民地を軸に論文作成に取り組むことができた。 資料収集の面では、サラワク州、英領北ボルネオ、ブルネイに関連したデジタル資料の購入をイギリス公文書館から行い、年報等の整理を開始することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
英領期シンガポール・海峡植民地についての研究は相対的に進み、ジャーナルからの論文を出版することができたが、サラワク、ブルネイ、北ボルネオについてデジタル史料の入手が遅れたため、該当資料の抽出と推計の作業が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
英領期海峡植民地を対象としたORRRFについて論文の作成、投稿を行い、英領期マラヤに関する阿片消費と生活水準、に関する論文の作成に取り組む、相対的に遅れているサラワク、ブルネイ、北ボルネオについては、データの抽出とデータベースの作成に注力していく。
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Causes of Carryover |
本年度購入したCOシリーズの資料の整理と、関連データの抽出と入力を行うために次年度使用を計上した。
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Research Products
(4 results)