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2020 Fiscal Year Research-status Report

World sugar trade from 1850s to the present time. An analysis of the influence of the colonial past.

Research Project

Project/Area Number 20K01811
Research InstitutionKyoto Prefectural University

Principal Investigator

川分 圭子  京都府立大学, 文学部, 教授 (20259419)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywordsイギリス / 近代史 / 現代史 / 砂糖貿易 / 国際商品協定 / 自由貿易主義 / カリブ
Outline of Annual Research Achievements

2020年度は公開にいたった成果はないが、この科研課題と以前の科研課題を縦断する内容で、一般書の出版の企画を進め、ある出版社と契約に至っている。現在、イギリス領カリブ地域の全体像や、砂糖生産と貿易の過去と現状、人種・環境問題や社会情勢をとりあげた7章(1章3000字程度)を著述し終えた。また、共同執筆者4名の原稿14章を集め、内容を検討して、それぞれ修正や加筆の依頼や、今後執筆する章についての要望などを、各執筆者に行った。現在、これら14章と自著の7章と合わせて合計21章を整理し、全体の構成や今後追加する章について、共同編者や出版社と検討を繰り返している。また、このため、共同執筆者との会議(3回)、出版社との打ち合わせ(メールにより随時)、共同編者との会議(3回)を行った。今年度は、海外や一橋大学、東大、アジア経済研究所などでの資料調査を予定していたが、コロナ感染の広まりのため不可能であったため、近隣の国立民族学博物館に数回にわたって出張し(自家用車使用のため旅費は発生せず)、所蔵のカリブ関係の書籍を調査した。本科研のテーマである近現代の砂糖貿易に関しては、1846年以降のイギリスの自由貿易政策採用、1880年代以降の国際砂糖会議の進行、19世紀後半のヨーロッパ・アメリカでの保護主義政策、第1次世界大戦開始以降の戦時統制経済、戦間期のブロック経済と英帝国会議等が重要であるため、その関連の文献の収集を行い、また砂糖以外の食糧、特に小麦やコーヒー、バナナなどの貿易についても文献調査を行った。これら文献調査については、大学の通常の教育研究とも重なる部分が多いため、大学研究費で支出したものも多い。また2021年度11月の学会報告を、この科研課題に直結するテーマで引き受け、それに向けての準備を進めている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナ感染の広まりにより、資料調査にやや遅れがある。また、執筆中の共編著に関しては、自己の執筆は比較的順調であるが、共著者の執筆に遅れがあり、対面の会議も開催できないため、個別の事情の把握が困難である。また出版社との打ち合わせが十分にできなかった。

Strategy for Future Research Activity

コロナ感染がおさまらない中、海外での資料調査はしばらく不可能であるので、学術的に高度な成果よりも、一般書の執筆のために、先行研究や刊行史料をできる限り網羅的・良心的に収集・調査することを第1の目的とする。その中で日本の学界が見落としてきた先行研究の成果を見出し、そこから新しい歴史的解釈を構築し、学会報告を行っていく。

Causes of Carryover

今年度は、海外出張調査を実施できず、国内に関しても近隣の研究所等に自家用車や通勤定期の範囲で調査に赴いたため、旅費がまったくかからなかった。文献収集も、JSTORなどを通しての電子媒体での取得(年会費以外は無料、年会費は大学研究費で支払い)や、他の研究・教育との共用になる文献の大学研究費での購入などが中心となり、物品費もほとんど必要とならなかった。

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Published: 2021-12-27  

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