2022 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative Study of AI application to Biotech Start-ups between Japan and India
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20K01822
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
藤原 孝男 豊橋技術科学大学, 総合教育院, シニア研究員 (70173490)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | バイオスタートアップ / AI(人工知能) / インド / バンガロール / 創薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は最終年度で,特にバンガロールの国立創業支援施設C-CAMP(Centre for Cellular And Molecular Platforms),バイオ産業団体ABLE(Association of Biotechnology Led Enterprises)などのインフラとメンターとに注目した。 例えば,2021年にRelianceに買収されたStrand Life Sciencesはゲノム解析企業で2000年に4人のIISc(Indian Institute of Science)教授による創業であり,その内の初代CEOは,MIT修了・Purdue Univ.勤務を経験しており,ABLE創立者・評議員として地域の創業支援に貢献している。例えば,同社の元CFOと2018年に金融・医療用AI活用企業Yantri Labを共同創業し,また2021年創業の抗体医薬企業Algorithmic Biologicsの顧問を務めている。後者企業の創業者はUniv. of Southern California修了後,IIT Bombayの准教授で,CBO(Chief Business Officer)は後述のNiramai の元共同創業者でもある。 他方,ABLE名誉会長で豪州で醸造を学んだBiocon会長が顧問をするNiramaiは2016年創業の乳癌検査AI企業で,創業者・CEOはIISc修了後,地元のXeroxとHPでR&Dをしている。同じく顧問をしている2009年創業でC-CAMP内に依拠する3Dプリンティング使用の人工臓器企業Pandorum TechnologiesのCEOはIISc修了後に欧州EMBOでのポスドク経験を有する。さらに,彼女がエンジェル投資をする2014年創業で抗生物質耐性菌用の合成生物学企業BugworksのR&D拠点は,C-CAMPの他に加州と豪州にもあり,CEO・COO・CSO・メンターはCellworksやAstraZeneca IndiaでR&Dの協働経験を有する。 この他に、OncoStem DiagnosticsやSigTuple TechnologiesのCEOも欧米の大学・インド法人でのR&D経験を有する。こうして,日本的経営が「資本市場の論理」に隈なく移行する中で,逆にバンガロールのバイオ創業生態系は米欧の株式上場前のメンタリング機能の「技能移転」によって離陸しつつあると言える。
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Research Products
(5 results)