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2021 Fiscal Year Research-status Report

大型産学共同研究におけるリーダーシッップに関する研究

Research Project

Project/Area Number 20K01826
Research InstitutionBunkyo University

Principal Investigator

西尾 好司  文教大学, 情報学部, 准教授 (50711602)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords産学共同研究 / リーダーシップ / 組織間関係 / Co-location / 研究支援人材(URA) / 制度的企業家 / 制度的実践
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、成果が実用化された大型の産学共同研究を対象に、研究開発から実用化までを長期的に追跡し、実用化に向けたリーダーの役割、チーム内で発揮されたリーダーシップの特性や機能分担など、成果の実用化に向け産学共同研究に求められるリーダーシップの要件を考察する研究である。
初年度に引き続き、事例ごとに、これまでの活動の経緯と現状、大型共同研究をリーダーがどのように牽引してきたのかを調査した。特に、コロナ禍での対応、産学共同研究のマネジメントについても調査を行った。さらに、二年目の調査として、事例ごとに、ビジョン構築、チーム内での共有意識醸成、事象に応じた迅速な対応など、重要なリーダーシップの要件やリーダーシップの変容などの調査に着手した。
これらの調査において、コロナ禍での企業のリモートワークの拡大は、産学共同研究のスタイルを変える可能性があることから、コロナ禍への対応として、コロナ禍以前のマネジメントとコロナ禍による共同研究の進め方やマネジメントの相違点などにも着目して調査を進めている。
また、本研究で対象とする大型産学共同研究の事例が総合大学を舞台とするものであったのに対して、本年度は地域の単科大学の調査に着手し、大学の特性の相違の影響も考察できるように対象事例を広げた。大学内に企業の研究拠点を設置する共同研究の制度化に関して、制度化を推進した大学や企業のリーダーの活動を、制度的企業家や制度的実践など制度論からの考察を開始した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2021年度は、対象事例の関係者と対面型のインタビューを実施でき、詳細に調査することができた。加えて、初年度の調査で不十分だった点を補完できた。ただし、実施できなかった対面型のインタビューがあること、対象事例を増やしたこと、そして制度論から産学共同研究のリーダーの活動を解釈することを研究項目に追加したことにより、当初の計画よりもやや遅れていると判断した。

Strategy for Future Research Activity

2022年度は、2021年度に実施できなかったインタビューの実施など、大型共同研究をリーダーがどのように牽引してきたのか、リーダーの業務内容や大学研究支援者の活動に関する事例調査を実施する。また、最終年度であることから、対象事例の大型共同研究のリーダーや中心となる支援者にインタビューを実施して、仮説について、リーダーや大学研究支援者とも議論を行い、考察を深める予定である。そして、これまでの調査や関係者との議論を通じて、産学共同研究におけるリーダーシップの要件として、組織形態、研究開発のフェーズやプロジェクトの目的の違いを踏まえ、事例ごとの考察結果の比較を行い、大型の産学共同研究の成果が実用化するために求められるリーダーシップの要件及び発揮するための条件を探る。

Causes of Carryover

対面でのインタビューの件数に関して当初の予定数を実施できなかったことが次年度使用額が生じた理由である。インタビューのための旅費、論文の翻訳費として使用する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2021

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 組織的産学共同研究の制度化に関する研究2021

    • Author(s)
      西尾好司
    • Organizer
      研究イノベーション学会第36回年次学術大会 (2B17)

URL: 

Published: 2022-12-28  

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