2021 Fiscal Year Research-status Report
組織社会化過程における新規学卒者の組織変革行動の時系列変化と影響要因に関する研究
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20K01828
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
竹内 倫和 学習院大学, 経済学部, 教授 (20418982)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 経営学 / 組織社会化 / 組織行動論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、令和2年度から令和5年度の4年間において、企業に新しく入社した新規学卒就職者の組織社会化過程における組織適応及び組織変革行動について、時系列的な調査データによって検討することを目的としている。研究課題の2年目である令和3年度は、主として以下の3点を中心に行った。 第1に、新規学卒就職者を対象とする質問紙調査の実施である。具体的には、令和3年度4月に入社した新規学卒就職者に対する質問紙調査を実施し、回答を回収した。なお、回収した調査用紙は統計分析をすることができるように、データ入力及びデータコーディング作業等を実施した。 第2に、理論的検討及び最新の研究知見の収集である。まず、関連する諸分野(組織行動論、人的資源管理論、キャリア論、組織論など)の国内及び国際雑誌に掲載された論文に対する文献レビューを行った。ついで、日本の国内学会(日本応用心理学会など)に積極的に参加することによって、最新の研究成果の収集を行った。 第3に、研究成果の報告である。国内学会(日本応用心理学会)において研究成果を報告する機会を得ることができたため、それら研究成果の発信を行った。なお、日本応用心理学会での研究発表は、第87回大会優秀大会発表賞を受賞した。また、国際的な専門雑誌(Journal of Vocational Behavior)や国内雑誌への論文投稿及び掲載などの形で、研究成果の公表を行った。さらに、研究課題の内容を幅広く社会的に発信するために、商業誌での研究成果の報告も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍により、国際学会への対面参加などはできず、研究の遂行方法等で変更を行っている部分があるが、一定の研究成果も出ており、おおむね順調に進展していると判断される。
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Strategy for Future Research Activity |
本申請課題における2年目の計画はおおむね順調に進んでいるため、令和4年度も当初の予定に基づいて研究を行っていくつもりである。 国際学会への対面参加などは、渡航環境により流動的な部分があるが、参加できない場合には、最新の研究成果の収集等は刊行済み論文の検索等で代替的に実施していく予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により、当初予定していた国内学会及び国際学会への渡航・宿泊費等が発生しなかったのが、次年度使用額が生じた主たる理由である。 令和4年度はより積極的に国内および国際学会への参加を行っていく予定であり、調査打ち合わせも対面も含めた形で実施していく予定である。そのため、年度の違いはあるが、使用計画自体の大きな変更はないと考えられる。
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