2020 Fiscal Year Research-status Report
Model Building for Startups Cluster in Local Cities
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20K01849
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
姜 理惠 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (90570052)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | スタートアップ / ベンチャー / 中小都市 |
Outline of Annual Research Achievements |
労働人口減などにより中小企業の廃業が相次ぐ地域経済活性化の観点から、地方都市におけるスタートアップの育成・集積は喫緊の課題であるが、スタートアップ育成・集積の研究、議論は大都市に偏ってきた。地方都市におけるスタートアップ育成・集積には人的資本の欠如、資金調達や市場との距離など様々な阻害要因がある。一方、海外ではスタートアップの育成・集積を実現している中小都市が複数存在していることが申請者のこれまでの研究でわかった。そこで本研究では海外のスタートアップ集積中小都市を定性調査、公的統計からの知見なども併せて「中小都市におけるスタートアップ育成・集積モデル」を提示し、地域経済振興の対策を提示することを目的とする。 本研究の申請時には世界のスタートアップ集積中小都市7都市に対して、定性調査を実施することを計画していた。インタビューガイドを作成、スタートアップ育成の行政担当者、起業家などステークホルダーにインタビュー調査を実施し、M-GTA による分析を行い、モデル化を試み、結果は大都市を中心とした地域スタートアップの先行研究との比較、議論を重ね、信頼性の高いモデルを提示することを計画した。 しかしコロナ禍により、初年度は現地調査が非常に難しくなり、対象地域のコンタクトパーソンとの連絡も途切れがちになっている。そこで初年度は一旦先行研究調査に専念することとした。さらにはコロナ禍が各地域のビジネスエコシステムに与えた影響を後ほど調査するに備え、各地域のコロナ禍の状況や経済ニュースなどを収集することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査対象にした7都市がいずれもコロナ禍で多大な影響を受けており、訪問調査やリモートでの取材も難しいため、文献調査や研究テーマの先行研究に専念した。後ほどコロナ禍の影響を探索するための資料として、ニュースの収集にも注力した。
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Strategy for Future Research Activity |
2年次もコロナ禍の影響で現地渡航が難しいと思われるため、本研究の延長を視野に入れつつ、渡航再開までに国内でできる準備を最大限努力する予定でいる。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため現地への渡航やリモートでの調査ができなかったため。 今後は国内やリモートでの研究会や国際会議への参加支出や、国内の対象地域研究者への聞き取り調査・それに伴う出張に関しての支出を計画している。
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