2022 Fiscal Year Research-status Report
Theoretical and empirical research on industry structure change by disruptive innovation
Project/Area Number |
20K01858
|
Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
網倉 久永 上智大学, 経済学部, 教授 (70222693)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 昌宏 上智大学, 経済学部, 教授 (90323881)
小阪 玄次郎 上智大学, 経済学部, 教授 (90582297)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 経営戦略 / 技術経営 / イノベーション / 産業構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請研究では、デジタルカメラがスマートフォン内蔵のカメラ機能に代替されてきた事例のように、従来製品にはない新たな価値提案を行う「分断的イノベーション」が、関連業界の構造をどのように変化させるかを理解することを目的としている。 本申請研究では、先行する助成研究「分断的イノベーションによる競争優位実現プロセスに関する理論的・経験的研究」(課題番号:17K03954)での研究アプローチを引き継ぎ、事例研究による経験的知見を蓄積し、それに基づいてより一般性の高い数理モデルを構築し、理論・経験の両面から、新たな価値を創造するイノベーションによる業界構造変化のプロセスを考察する。 令和2年度には、先行研究のレビューを行うとともに、事例研究のためのデータ収集、数理モデルの一般化程度を高めていく方策を検討した。 令和3年度には、前年度に引き続き、事例研究のためのデータ収集、数理モデルの一般化程度を高めていく方策を検討した。 令和4年度には、引き続き事例研究のためのデータ収集、数理モデルの一般化程度を高めていく方策を検討した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和2年度には、新型コロナウイルス感染拡大の影響から、国際学会の開催がキャンセルされるケースが相次いだため、学会発表への応募を見送り、成果発表の機会が限定されてしまった。また、事例研究のための聴きとり調査にも、一部影響があったものの、オンライン・ミーティングで代替するなど対策を講じている。また、令和3年度に研究代表者が学部長職に就き、学務に時間を取られたこともあり、令和5年度まで研究期間の延長を申請し、承認されている。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究計画の通り、数理モデル分析と経験的分析を組み合わせて考察を行い、研究成果を学会誌等に投稿したり、口頭報告を行う予定である。
|
Causes of Carryover |
研究代表者の学務多忙ならびに、参加を予定していた学会の中止・延期などから、当初計画に比して研究の進捗が遅れているため、一年間の期間延長を申請し、承認を受けている。次年度使用額は、令和5年度に開催される国際学会への参加などに使用する予定である。
|
Research Products
(10 results)