2022 Fiscal Year Research-status Report
Research into traditional and emerging dimensions of cross-national cultures and their effects on multinational corporations
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20K01860
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
咲川 孝 中央大学, 国際経営学部, 教授 (80272805)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 国の文化 / 組織文化 / 多国籍企業 |
Outline of Annual Research Achievements |
組織文化は国の文化を反映しているのか。国の文化を反映した組織文化は、管理慣行や従業員の態度などの個人や組織の結果に影響を及ぼすのか。このような問いに答えるために、本年、2022年2月に、調査会社のオンラインシステムを利用して、日本、米国、英国の3ヶ国からの管理者に回答を依頼した、サーベイ調査を実施した。本研究紹介では、その分析の途中報告を紹介する。さらに、2022年11月に調査会社のオンラインシステムを利用をして、サウジアラビアの管理者を対象にアンケート調査を実施をした。日本、米国、英国での質問票ででは、日本語、英語を作成して、利用をした。回答者は、日本の管理者が101名、米国の管理者が111名、英国の管理者が110名である。合計、322名の3ヶ国からの管理者が調査対象者である。3ヶ国からデータを集めた理由は、日本のような東洋の国々は集団主義、米国、英国の西洋の国々は個人主義などの国の文化的側面において異なると言われているからである。サウジアラビアの管理者調査では、英語をアラビア語への翻訳を依頼をして、調査を実施して、109名から回答を得た。4ヶ国の間で、組織文化の種類である、クラン、階層、市場、アドホクラシーの違いを調べてみた。さらに、組織文化と従業員の仕事への関与との関連を分析した。アドホクラシー、クランの組織文化が、従業員の仕事への関与に正の影響を与えていた。さらに、組織文化と従業員の仕事への関連のプロセス、因果を分析した。 これらの議論、調査は、多国籍企業を前提としていなく、多国籍企業の組織文化の理論構築を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
4ヶヶ国の調査に関しては、内外の論文には投稿をしていなからである。
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Strategy for Future Research Activity |
まず、4ヶ国の調査については、国の間での組織文化の違いを十分に議論をする。その上で、異なる組織文化と従業員態度への影響、管理慣行を通じた間接効果、国の文化の調節的効果を十分にまとめて、論文として投稿、採択をめざす。さらに、多国籍企業の組織文化の実証研究を実施する。
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Causes of Carryover |
残った金額が少なく、調査の実施や、物品などの購入ができなかった。
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Research Products
(6 results)