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2020 Fiscal Year Research-status Report

国際企業の組織文化変容を検証する縦断的研究:日米企業報告書のテキスト分析

Research Project

Project/Area Number 20K01874
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

鈴木 志のぶ  北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 教授 (30275507)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords組織文化変容 / 日米企業報告書 / テキスト分析 / 異文化コミュニケーション
Outline of Annual Research Achievements

本研究はグローバルな経営環境変化が日米の組織文化に及ぼした影響を縦断的実証研究によって明らかにする。組織のコミュニケーションに表出する文化変容を定性的ではなく動的過程として解明する、という課題に取り組むことで、組織文化変容の研究を推進する。それによって経営環境のグローバル化による具体的な影響を明らかにし、今後の経営実務に知見を提供するという実践的効果が見込まれる。学術的効果としては、大規模テキスト・データ分析の手法を用いて企業の年次報告書から組織文化を抽出する方法を示すことで、組織コミュニケーション学や他の隣接分野へ、方法論的に波及効果をもたらすと期待される。
本研究の目的は次の(a)(b)の通りである。まず、先行研究の主張の通り、(a) 国の文化により異なるとされる組織文化を、企業の年次報告書に読み取ることは可能なのかという問いに答えることである。また経営環境のグローバル化に伴い、日本企業の外国人投資家比率は増加し、終身雇用制度の縮小や成果主義の導入などいわゆる日本的経営慣行も変化する環境がある。このような状況下で、(b)(在米の)日本企業の組織文化も米国的な組織文化に似たものに変容してきているのか。本研究では、これら(a)(b)の問いに答えることを目的とする。
令和2年度はこれらの問いに答えるための準備に着手した。まず、本研究テーマに関係する先行研究を最新のものも含め、改めて調査した。令和2年5月に開催された国際コミュニケーション学会(オンライン開催)に出席し、関係する分野の発表を聞く機会を得た。これらの活動を基に、研究の設計を進めている。また、必要なデータ・セットの整備も進めている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2020(令和2)年度を本研究の準備段階の年度と位置づけ、研究を細部にわたって設計した。そのために図書・文献のレビューを行った。特に、組織コミュニケーション分野の最新の研究成果およびテキスト分析の方法に関する最近の研究成果を綿密に調査した。分析に必要なデータの所在を明らかにし、現在、必要なデータのダウンロード行い、データ・セットを整えているところである。データのテキストを分析するためのソフトウェアを購入し、準備を進めている。異文化コミュニケーションの関連論文を出版した(1件)。

Strategy for Future Research Activity

令和3年度は前年度に準備を開始した分析を進める予定である。成果がまとまった時点で論文を執筆、国内外の学会で発表する。同時に、研究成果は専門誌に投稿して、研究成果を社会に広く発信する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2020

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Argumentation and culture: A review2020

    • Author(s)
      Suzuki, Shinobu
    • Journal Title

      異文化コミュニケーション

      Volume: 23 Pages: 15-32

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2021-12-27  

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