2022 Fiscal Year Annual Research Report
国際企業の組織文化変容を検証する縦断的研究:日米企業報告書のテキスト分析
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20K01874
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鈴木 志のぶ 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 教授 (30275507)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 組織文化変容 / 日米企業報告書 / テキスト分析 / 異文化コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はグローバルな経営環境変化が日米の組織文化に及ぼす影響を縦断的実証研究によって明らかにすることであった。本研究は、令和2年度開始した活動を基に令和4年度まで、組織文化の一要素としてのリスク・コミュニケーションを中心に一定の成果を収めた。令和2年度は本研究の準備段階として研究細部の設計と、図書・文献のレビューを通じて、理論的枠組みを検討した。また、本研究で採用するテキスト分析の方法について最新の研究成果の調査を行った。令和3年度は、分析対象とする日米企業の年次報告書データをオンライン公開する米国証券取引委員会のデータ・ベースから、2010-2019の10年間にわたる企業の報告書データを入手した。分析対象としたのは、米国で株式公開を行った日本企業15社と、それらに業種、企業規模等の点で匹敵する米国企業15社である。分析方法の制約により、令和3年度は、組織文化要素のうち、リスク・コミュニケーションの部分に焦点を当て、分析を行った。令和4年度は、令和3年度に行った分析結果をまとめ、令和4年5月にフランスのパリ市で開催された第72回国際コミュニケーション学会で、その結果を論文として発表した。本論文は、この学会の異文化コミュニケーション部門(Intercultural Communication Division)において、2nd Place Faculty Paper Awardを受賞した。令和4年度の後半は、本論文を修正し、国際的専門誌に投稿した。査読の過程で理論的な議論の再検討を指摘されるなどの経緯があり、現時点で出版許可までには至っていない。また、令和4年度は、リスク・コミュニケーション以外の組織文化要素に着目したテキスト分析にも着手した。今後この分析を完成させ、成果をまとめる予定である。
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Research Products
(1 results)