2023 Fiscal Year Research-status Report
リモートワークが生産性およびキャリア満足度向上に結びつくプロセス
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20K01928
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
細見 正樹 関西大学, 商学部, 准教授 (90773086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加納 郁也 兵庫県立大学, 国際商経学部, 教授 (40382254)
藤本 哲史 同志社大学, 政策学部, 教授 (50278313)
大平 剛士 大阪商業大学, 総合経営学部, 講師 (60844090)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 在宅勤務 / ワークライフバランス / ジョブ・クラフティング / 孤立感 |
Outline of Annual Research Achievements |
テレワークの効果に関連する要因についての研究にあたり、労務分野における心理学的研究について整理を行った。その結果、産業組織心理学の分野では、チームについて関心が強まっていることや、経営学分野ではコミュニケーションや学習の観点について関心が強まっていることを明らかにした(坂爪ほか, 2023)。また、大平(2023)は、コロナ禍における在宅勤務の利用状況について業種ごとや利用状況、課題について整理を行った。 次に、テレワークは家庭生活に関連するため、仕事が家庭生活に与えるポジティブな影響について、男女差に注目して研究を行った(Shinohara & Fujimoto, 2024)。また、テレワークは、家庭生活や個人のワークライフバランスに良好な影響を与えることを示した(大平、労務学会)。さらに、細見は在宅勤務と創意工夫を意味するジョブクラフティング、パフォーマンスの関係についても研究した(細見、日本経営学会)。さらにテレワークについては阻害要因も存在するためそれを減ずる要因についても研究した。まず、大平および細見は,在宅勤務の否定的効果を減ずるような具体的な上司の行動について明らかにした。(大平・細見,組織学会)また、在宅勤務を行うと孤立感が生じやすい。この孤立感を低減させるための職場環境要因はどのようなものか分析を行った(細見,労務学会)。 今後の方向性としては、在宅勤務の効果に与える影響に関して海外の学会発表や投稿の準備をさらに進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果について発表できており投稿準備中の論文もある。
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Strategy for Future Research Activity |
海外比較も含めた質問紙調査を行うよう研究を進めていくとともに、今後も引き続き論文の投稿を目指していく。
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Causes of Carryover |
予定した海外における研究成果の発表が2024年度になったため、次年度使用額が生じた。
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