2022 Fiscal Year Research-status Report
アントレプレナーシップ教育におけるチームのアウトプットに影響を与える要素分析
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20K01939
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
島岡 未来子 早稲田大学, 研究戦略センター, 教授 (10614612)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 起業家教育 / アントレプレナーシップ教育 / チーム |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は2021年度~2022年度にかけて研究代表者が所属する大学で実施した、複数のアントレプレナーシップ教育プログラム、大学教員向け研修プログラム(FDプログラム)を対象に、データの取得と分析を行った。これらの結果については、共同研究者らと共著で国内外で積極的に発表等を行った。 具体的な研究実績の一部として、今回開発した理論フレームワークについては、"Virtual Entrepreneurship Education Program: A Multilevel Framework for Measuring Learning and Growth"のタイトルで国際学会AOMで発表を行っている。さらに2021年5月15日~2022年2月19日にかけて実施したFDプログラムは、(1)起業家精神の理解(2)起業に必要なビジネス知識とスキル(3)社会性と情動のスキル(4)教室での学習と実践を組み合わせから構成した。授業に8割以上出席し、課題をこなした教員には、個人学習レポートとデジタル認定証を授与した。分析結果の概要は下記である。ポジティブな効果として、社会的規範の認識、知覚行動制御性、自己効力感、クリエイティブ自己効力感、エラー・コミュニケーションの上昇が認められれた。モデレーティング効果として、女性参加者は、時間の経過とともにエラーストレインが減少すること、グロースマインドセット(GM)が高いほど、起業にかかる社会的規範の成長が促進されること、高GMは知覚行動制御性の成長を促進すること、高いGMは創造的自己効力感の成長を促進することが示唆された。さらに、不確実性の回避(UA)において、低UAは知覚された行動制御の成長を促進する点、コーチングトレーニング(CT)は創造的自己効力感の成長を促進する点を分析から明らかにした。本分析は、国内の学術誌に論文を投稿中である
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Covid 19の影響で一部計画変更を余儀なくされたが、2022年度はその影響への対応策も確立し、データ収集、分析ともにおおむね順調に進んた。共同研究者とは、月に1回のオンラインミーティングを行い、密なコミュニケーションをはかっている。国内外の学会等の発表を積極的に行った。また、2022年度は、下記のワークショップでデータを収集した:富山県新規事業インターンシップ8/31-9/2,大学高校合同プログラム(本庄市)12/3-12/5,2022年度多摩美連携×医療特化型事業創造プログラム、9/17-1/21,学生向けギャップファンドプロジェクト 10月1日, 10月15日, 10月29日, 11月5日, 11月12日, 2023年1月14日, 2月18日,GTIE GAP FUND TRAINING PARTICIPANTS RESEARCHERS 9月24日ー3月11日,医療現場の困りごとを解決するピックソン2月-3月。
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Strategy for Future Research Activity |
Covid19の収束に伴い、オンラインワークショップではなく、対面のワークショップが増えてきた。オンラインと対面では、データ収集方法が異なる。そのため、2023年度は複数のワークショップを対象に、データ収集の試行錯誤を重ねていく予定である。さらにこれまで収集したオンラインワークショップ等のデータ全体を整理し、新たな分析も試みたい。共同研究チームとは月に1回の打ち合わせ、メールでの密な情報交換を継続する予定である。5月には共同研究者が本学に来日予定であり、対面で打ち合わせ、今後の計画に等ついて議論する予定である。国内の学術誌に論文を投稿中である。引き続き国内外の学会で発表すべく、応募をしていく予定である。例えば、研究・イノベーション学会、イノベーション教育学会、日本ソーシャルイノベーション学会、Effectuation Conference等での発表を計画している。
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Causes of Carryover |
コロナの影響により、国際学会発表に参加できなかったため、旅費を繰り越した。また、対面でのデータ収集に移行する際に、当初想定していた録画機材よりも、安価かつ効果的な機材を調達することができたため。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Learning effectiveness of virtual entrepreneurship programs: A multilevel evaluation framework2022
Author(s)
Jin, F, Kito, T, Shimaoka, M, Sayama, H, Chao, C-H, Tsai, C-Y
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Journal Title
Academy of Management Proceedings. Academy of Management, 11911. (Academy of Management Proceedings; No. 1, Vol. 2022)
Volume: ー
Pages: ー
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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[Presentation] Learning effectiveness of virtual entrepreneurship programs: A multilevel evaluation framework2022
Author(s)
Jin, F, Shimaoka, M, Kito, T, Sayama, H, Chao, C-H, Tsai, C-Y
Organizer
Academy of Management
Int'l Joint Research
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