2022 Fiscal Year Research-status Report
The effect of horizontal supplier-supplier relationship on vertical buyer-supplier transaction
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20K01945
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| Research Institution | Sophia University |
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Principal Investigator |
小阪 玄次郎 上智大学, 経済学部, 教授 (90582297)
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2020-04-01 – 2024-03-31
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| Keywords | サプライチェーン・マネジメント / レジリエンス / 自動車産業 / 組織間関係 / 組織学習 / 新製品開発 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「企業間の取引関係において、サプライヤー間関係のありかたが、バイヤーとの取引関係にどのような影響を及ぼしているのか」を明らかにすることを目的として出発した。令和４年度は、レジリエンスを鍵概念として、日本の自動車産業の自動車メーカー・部品サプライヤー間の取引関係のデータを使用した定量的な分析を行い、その成果を国際学会において報告した。なお、企業間の取引関係におけるレジリエンスとは、外的なショックを被った後でサプライチェーンをすばやく復旧あるいは元よりも良い状態にすることを指す。本研究は、レジリエンスをもたらす先行要因として、協調・競争の並存する企業間関係にとくに注目をした。
学会報告を通じて得られたフィードバックを列挙すると、次のようであった。①使用した定量分析の手法を精緻化する必要性、とりわけ、内生性への対応の必要性。②レジリエンスの測定のうえでは複数の指標を参照することで結果の頑健性を確保すべきこと。③分析対象としている日本の自動車産業の取引形態の特性についてのより詳細な記述の追加。④日本の自動車産業というコンテクストにとらわれず、得られた知見にある程度の一般化可能性があることを示すこと。⑤これら一連の改訂を通じて、本研究の考察および理論的貢献のさらなる明確化をすべきこと。
これらの示唆は、今後の論文改訂のための指針として有益であった。これらをふまえて論文を修正し、次年度に英文学術誌へ投稿する予定である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り、国際学会報告や国際ワークショップ参加を実施した。得られたフィードバックは有益であり、今後の論文執筆の方向性を明確にすることができた。
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| Strategy for Future Research Activity |
データ分析の拡充のために、対象産業に関わる有償データベースを使用し、有用であることを確認した。しかし比較的高額であるので、継続利用については慎重に検討したい。
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| Causes of Carryover |
前倒し支払い請求を行い、その金額の中で若干の残金を生じた。研究の進捗としてはおおむね順調であり、当初予定より早めの予算使用が行われている。最終年度に予定されている国際学会報告・論文投稿のために残金を使用する。
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