2020 Fiscal Year Research-status Report
外部環境の変化に伴う中国製造業企業の成長戦略と競争力に関する研究
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20K01952
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
陳 晋 立命館大学, 経営学部, 教授 (20341670)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 中国製造業企業 / プラットフォーム戦略 / 競争力 / ビジネス・エコシステム / 米中摩擦 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナの影響で予定した海外や国内の現地企業調査が実行できなかった。その代わりに、ネットで幾つの研究会議に参加し、積極的に討論に加わった。 9月12日及び13日にはオンラインで開催されたアジア経営学会第27回全国大会で、「中国製造業企業のプラットフォーム戦略:ファーウェイ(5G)・DJI(ドローン)・CATL(車載電池)を中心に」という研究成果を発表した。 その中で、中国製造業企業は第5世代移動通信システム(5G)、商業ドローン、電動自動車(EV)、および人工知能(AI)など最新の技術分野に進出し着実に成長していることを確認した上、ファーウェイ(5G)、DJI(ドローン)、CATL(車載電池)などの中国企業は、オープン標準を設定し、共存企業やユーザー企業と連携しながらプラットフォーム戦略を展開していることを報告した。一方、米中摩擦のエスカレート化は、これら中国企業の戦略展開に大きな影響を与えることを予測している。 本報告ではビジネス・エコシステムの視角から、製造業における中国企業がどのように競争力を構築しプラットフォームの地位に上ってきたか、そのプラットフォーム戦略はどのように展開しているか、彼らは米中摩擦の逆風にどのように対応しているか、という問題(key research question)を明らかにした。加えて、以上の国際環境の変化と中国企業の動向は日本企業にどのような影響(チャンスとリスク)をもたらすかを分析した。 その上、DJI(商業ドローン)のケースを絞って研究論文をまとめて書き上がっている。この論文は次年度に公表していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナの影響で予定した海外や国内の現地企業調査が実行できなかった。今現在もコロナの猛威が続いているので、現地調査の目処が立たない状態である。オンラインで幾つの研究会議に参加し、積極的に討論に加わったが、現場の確認や現地の人々との交流が欠かせないと思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ期間中、最大限にインタネットを活用して資料を探し研究を推進していきたい。できれば中国関連のネット会議に参加し、他の研究者と意見を交流していく。コロナが終わってから、速やかに現地調査を実行していきたい。
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Causes of Carryover |
2020年度に予想もしなかったコロナの影響で予定した海外や国内の現地企業調査が実行できなかった。そのため、次年度使用額が生じた。次年度にコロナを収束してから、海外と国内の現地調査を積極的に展開していきたい。また、パソコンなど電子用品を購入したい。
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