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2023 Fiscal Year Annual Research Report

キャリア初期におけるデベロップメンタル・ネットワークの形成プロセスの解明

Research Project

Project/Area Number 20K01956
Research InstitutionOtemae University

Principal Investigator

坂本 理郎  大手前大学, 経営学部, 教授 (40449864)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywordsデベロップメンタル・ネットワーク / 上司の関わり行動 / 新入社員 / SCAT法
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、キャリア初期にある企業等の若手従業員を中心としたデベロップメンタル・ネットワーク(個人の成長やキャリア発達を支援する多様な人間関係:Developmental Network、略してDN)が形成されるプロセスを明らかにすることにある。特に、若手従業員が従事する職務の特性および職場の人々とりわけ直属上司の関わり方が与える影響に注目している。本研究事業の4年目にあたる2023年度は、2022年度までに取りまとめた研究成果をふまえ、文献レビューを主として、今後の研究の方向性を検討した。
二者からなる1つの関係の性質が、他の人間との関係構築にどのような影響を与えるのかという視角は、青年心理学の研究において散見された。たとえば丹羽(2016)では、大学生136人を対象とした調査結果から、両親のどちらかとの愛着が良好であれば、友人との心理的距離の近い関係が築けていることが示されている。また浦(1997)では、養育者との愛着関係の良好さが、大学新入生の良好な友人関係の発展を促すとしている。さらに、教室内での教師と生徒との関係の性質が、他の生徒との関係性にどのように影響するかといった教育心理学的な知見(たとえば、加藤・大久保(2009))も参考になるかもしれない。
このような他の心理学領域にも視野を広げて、DNの研究を発展させていく必要がある。しかし、「愛着」といった概念で論じられるような両親や友人との関係性や、「受容」といった概念で論じられる教師と生徒との関係性の性質は、上司や同僚といった職場内での関係性と類似している面もあれば、異なる面もある。さらに他領域の心理学的知見にも、本研究における関心に関連するものがあるかもしれない。それらを探索し、DN研究にどのように活用するかを考え、組織行動論や人的資源管理論の研究として、どのように昇華させていくのかを考えていきたい。

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Published: 2024-12-25  

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