2023 Fiscal Year Annual Research Report
カルチャー・コンピタンス・ブランディングの概念整理とグローバル展開への基礎研究
Project/Area Number |
20K01969
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
三浦 俊彦 中央大学, 商学部, 教授 (60190592)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江戸 克栄 県立広島大学, 経営管理研究科, 教授 (80318592)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 文化 / 消費文化 / カルチャー・コンピタンス / COO(原産国)効果 / ブランド戦略 / グローバル・マーケティング |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題(カルチャー・コンピタンス・ブランディングの概念整理とグローバル展開への基礎研究)を解明するために、4年目(2023年度)は、コロナ禍が収まりつつあったので、これまでの理論研究に基づき7月に実証研究(インターネット消費者質問票調査)を行い、9月にタイ・ベトナムで大学生向けグループ・インタビュー調査を行い、それらの結果を踏まえて24年2月にAMA(アメリカ・マーケティング学会)の冬季全国大会(於:フロリダ州タンパ)で学会発表を行った。 カルチャー・コンピタンス(企業のもつ文化競争力)については、グローバル展開において強みを発揮するCOO(原産国)効果に着目し、日本企業のCOOとしての「高品質」イメージを、製品購買時品質(製品自体に関わる品質;高機能、高耐久性、技術の先端性など)と製品購買後品質(購入後の製品付帯サービスに関わる品質;アフターサービス、修理体制、保証など)に分け、それら2種類の品質の先行研究の理論的レビューを行い、タイ・ベトナムの大学生に対し消費者がCOOや品質をどのように感じているかをインタビューし、それらに基づき、日中製品に対する消費者評価についてインターネット消費者質問票調査のデータを統計分析し、一つのモデルを作成し、学会で発表を行った。 日本企業の高品質COOというカルチャー・コンピタンス(文化競争力)が、製品購買時品質と製品購買後品質に明快に截然と分かれたわけではないが、ある程度その傾向を明らかにすることができ、COO研究の発展に貢献できたと考える。
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