2020 Fiscal Year Research-status Report
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20K01970
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
久保 知一 中央大学, 商学部, 教授 (40376843)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
崔 容熏 同志社大学, 商学部, 教授 (70315836)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 製造業者 / 卸売統合 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題が注目する卸売統合とは、商業統計で補足される卸売事業所が特定の製造業者の本支店(営業所など)として統合されていることを示す概念である。卸売統合は製造業者から見た多段階性の尺度として用いられており、商業統計の「流通経路別統計表」によって補足される。しかし、卸売統合に関するこれまでの研究は業種レベルで集計された商業統計のデータや、個別企業に対するアンケートデータを用いてきたため、業種内での企業間の卸売統合の違いや、卸売統合が企業成果にどのような影響を与えているのかというミクロ的なエビデンスは得られていないままである。本研究では、どのような卸売事業所が製造業者によって卸売統合されているのか、そしてどのような要因が卸売統合を進展もしくは阻害しているのかを明らかにすることを目指すものである。特に本研究は、田村 (1996) および久保 (2018) の後続研究として、製造業者による卸売統合を製造業者のデータではなく、商業統計による卸売事業所の性格をもって把握することを試みている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度は、事業所レベル統計である商業統計と、企業レベル統計である企業活動基本調査の接合の可能性を検討し、事業所企業統計調査の3つの統計を吟味した。当初は2020年度中に関係省庁に対して政府統計の二次利用申請を行い、ミクロレベルのデータセットを構築する予定であったが、コロナ禍に伴う学務増加のために予定を達成できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度の積み残しとして、本年度は可能な限り速やかに関係省庁へのデータ二次利用申請を行い、借り出し手続きを進める。データ借り出し後は、データのクリーニングとデータセットの構築を進めて、現代の卸売統合のありようを記述的分析によって把握する予定である。
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Causes of Carryover |
関係省庁からのデータの貸与を前年度に行えなかったために、主な支出であった高機能パソコンの購入を見送ったことが最大の理由である。次年度はデータの貸与に伴い、該当備品を購入する予定であるため、予定通りに執行可能である。
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