2020 Fiscal Year Research-status Report
An empirical study of the market performance of customer empowerment to select
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20K01972
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
西川 英彦 法政大学, 経営学部, 教授 (10411208)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | クラウドソーシング / 顧客エンパワーメント / ランダム化比較フィールド実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、クラウドソーシングにおける、顧客への選択エンパワーメント(顧客にアイデア選択を委譲)と市場成果との関係について、ランダム化比較フィールド実験等の実証研究を通して、明らかにすることである。 研究初年度は、コロナ禍のため、当初の計画を修正せざるを得ない部分もあったが、研究全体の基盤となる、2つのことを実施することができた。第1に、クラウドソーシングにおける市場成果と、その要因に関する理論研究をおこなった。そのために、まずはクラウドソーシングに関する先行するレビュー論文を再度探索し、それらの内容を確認した。その結果、本研究課題に関するレビューが欠如していることが改めて確認できた。次に、多くの文献が網羅されているオンラインデータベースのSCOPUSから関連研究を抽出し、それらの論文を収集し、システマティックレビューを実施した。クラウドソーシング研究は、ユーザー・イノベーション(von Hippel, 2005)をはじめ、オープン・イノベーション(Chesbrough, 2003)、共創(Prahalad & Ramaswamy, 2004)、価値共創(Vargo & Lusch, 2004)などの研究が源泉として存在し、多くの領域に研究がまたがっているため、網羅的にレビューを実施できるシステマティックレビューという方法を採用した。その成果の一部は、レビュー論文として『組織科学』(西川, 2020)にて公刊した。 第2に、研究の計画について、関連研究者や実務家と議論するため、オンライン研究会を複数回開催した。研究代表者がリーダーを務める日本マーケティング学会の「ユーザー・イノベーション研究会」をはじめ、産学共同で新たに立ち上げた6社が参加する「User Innovation Lab.」にて、成果の報告や議論だけでなく、研究協力に向けての関係性の構築もはかれた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍のために、当初計画していた海外学会での報告や情報収集、企業取材を実施することはできなかったが、プログラムは縮小されたがオンラインでの海外学会に参加できたことや、企業取材に代わるものとして、産学共同の「User Innovation Lab.」を立ち上げ、各企業やゲストの報告から最新の情報を得ることや、研究協力に向けた関係性の構築もはかれたため、おおむね順調な進捗状況といえる。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目は、ランダム化比較フィールド実験に向けて、主に、次の3つの準備をおこない、研究を推進する。 第1に、初年度のレビュー論文での発見や、研究会での報告の議論やフィードバックを参考に、実験に向けての仮説を構築する。 第2に、ランダム化比較実験に向けて、企業への協力の交渉や計画の準備をおこなう。そのために、取材で企業の現状を把握しつつ実験の交渉を進める。 第3に、国内外での学会報告や参加、研究会での報告や議論を継続的に実施することで、仮説や実験計画の精緻化をはかる。
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Causes of Carryover |
発生理由は、海外学会での報告や国内外の研究者との研究打ち合わせ、企業取材が次年度にずれたためである。計画としては、次年度、海外学会での報告や、国内外の研究者との研究打ち合わせ、企業取材を実施する。
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Research Products
(7 results)