2021 Fiscal Year Research-status Report
スマート・フォンのデザイン性と利用状況がブランド・ロイヤルティに与える影響
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20K01977
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
高橋 広行 同志社大学, 商学部, 教授 (00580325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 祥司 摂南大学, 経営学部, 准教授 (70704922)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | エンゲージメント / スマートフォン / アプリ / ロイヤルティ / 購買行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に取得した量的調査データに対して,分析を行ったのち,学会発表を行い,論文2編を刊行した。具体的な内容について説明する。まず,研究目的であるスマートフォンやアプリの活用の程度とブランドに対する評価を詳細な項目を設定した。これらの印象やスマートフォンの活用の程度が,エンゲージメント,満足度,ロイヤルティ,購買行動(購買履歴データ)に対してどのような影響を及ぼすのかについて構造方程式モデルによって分析を行った。分析内容を含めたオーラルペーパーを作成し,2021年10月に日本マーケティング学会にて発表を行った。その発表内容とオーラルペーパーをもとにした論文「購買履歴データを含めたカスタマー・ブランド・エンゲージメントの包括モデル:服飾雑貨SPAブランドの顧客データを用いた実証研究」『マーケティングレビュー』第3巻第1号,53-61頁,2022年2月28日(査読有,ベストオーラルペーパー賞)を刊行し,併せてエンゲージメントに関するレビュー論文「カスタマー・ブランド・エンゲージメントの構成概念の測定と位置づけに関する考察」『同志社商学』第73巻第5号,1-20頁,2022年2月14日も刊行した。 さらに,アプリ(プラットフォーム)の存在を活用したサブスクリプション,シェアリングサービスに関する価値提供について量的調査,インタビュー,事例研究を行なった研究成果を『「持たない時代」のマーケティング』(同文館,髙橋広行・CCCマーケティング総合研究所編著)として2022年5月に刊行した。
現在は,アプリの活用の程度やロイヤルティプログラムの施策などが,エンゲージメントやロイヤルティにどのように影響するのかについて新たに調査を行なった。その結果を分析していくことで,さらなる発見を目指している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
すでに,研究目的であったスマートフォンやアプリの活用程度がエンゲージメントやロイヤルティ,購買行動にどのような影響を与えているかを明らかにできたためである。
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Strategy for Future Research Activity |
すでに,研究目的であったスマートフォンやアプリの活用程度がエンゲージメントやロイヤルティ,購買行動にどのような影響を与えているかを明らかにできたため,今後は,スマートフォンを通じた消費者とのコミュニケーション施策について検討していく。特に,コミュニケーション施策のうち,エンゲージメントやロイヤルティを高める施策が何なのかを分析を通じて明らかにしていく予定である。
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Causes of Carryover |
次の調査データは回収したものの,まだ分析できていない。その分析にかかる費用を最終年度で使用する予定にあるため。
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Remarks |
過去のホームページを利用していたソフトがPCのバージョンアップで使えなくなったため,ホームページサイトを刷新し,本科研費の業績も含めてアップし,広く公開しています。
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Research Products
(10 results)