2020 Fiscal Year Research-status Report
分散型電源によるマイクログリッド構築のための社会的相互作用とビジネスモデルの研究
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20K01993
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
桑島 由芙 大妻女子大学, 社会情報学部, 准教授 (10509251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒川 潔 大妻女子大学, 社会情報学部, 准教授 (40453493)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 社会的相互作用 / クチコミ / eクチコミ |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、地球温暖化対策や電力供給の安定化のために、再生可能エネルギーなどの分散型電源の普及と活用が重要課題となっている。本研究では、分散型電源を効率的に普及させ、災害に強い電力インフラの整備を実現するビジネスモデルとは何かを解明する。そのため、分散型電源の導入と運用管理に影響する社会的相互作用や社会経済的要因を特定し、分散型電源の普及に最適なビジネスモデルの立案と効果の実証的分析を行うことを予定している。 令和2年度における研究の目的は分散型電源の導入段階における社会的相互作用の解明を調査対象者を紹介してもらうスノーボール・サンプリング法を応用した手法を活用し、人口密度で分類されたいくつかの市区町村(品川区、府中市、稲城市など、約800世帯)を対象とし、PV導入における人間関係のネットワークの影響と社会的相互作用を生じる心理的要因を特定することであった。 しかしながら、令和2年度に流行したコロナ禍の影響で大規模な調査を行うことが憚られたため、社会的相互作用の解明のために、先行研究の文献調査を優先して行った。ネットワークの中で情報がどのように伝わるのかということに注目し、クチコミとeクチコミに関する先行研究を中心に調査を進め、論文を2本投稿中である。コロナ禍以前に想定していた形で大規模調査を行うことは厳しいと考えられるので、令和3年度以降にはコロナ禍においても実行可能な形を検討し、調査を進めたいと考えている。 また、太陽光発電システムの費用や地理的な観点からの効率的な普及を促すための政策について調査し、的確な普及予測と効率的な普及について分析した。この成果を論文「イノベーションの普及と太陽光発電システムの普及政策」にまとめ、大学紀要に掲載した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和2年どはコロナ禍の影響で想定していた大規模調査を実施することが不可能になった。社会的相互作用の解明のために、先行研究の文献調査を優先して行った。今後、実施可能な形を検討した上で調査を進めていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍以前に想定していた形での大規模調査は憚られるため、コロナ禍でも実行可能な調査方法を検討し、実行する。
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Causes of Carryover |
大規模調査を実施できなかったため次年度使用額が生じた。
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