2021 Fiscal Year Research-status Report
Consumer Decision-making and Background Sounds in the Context of Marketing Communications
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20K02002
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
須永 努 関西学院大学, 商学部, 教授 (20438914)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 感覚マーケティング / 消費者行動 / 実験心理学 / 音楽 / クロスモーダル対応 / アート |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の実施計画に沿って、2021年度は2020年度の研究から導出された研究仮説を検証するための実験を進めた。実験室で行う実験と、幅広い層のデータ収集が可能なオンライン調査の双方を活用した。これに加え、2022年度に計画していた実験室やオンラインでの実験で確かめられた要因の効果が実際の店舗内環境でも支持されるかという外的妥当性を確認することを目的に、実店舗を活用したフィールド実験も、一部前倒しで行った。研究の内容としては主に、①聴覚的刺激(楽器の音色)と視覚的刺激(質感や色)の意味的一致(semantic congruence)が消費者の評価や選択の及ぼす影響、および②音楽のピッチ(音高)が、絵画の評価や選択に及ぼす影響に焦点を当てた。さらに、①ではしっくりくる感覚(feeling right)と感情(emotion)、②では空間的上昇/下降(spatial ascending/descending)による媒介効果の存在を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画の内容に沿って実施できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の3年目にあたる2022年度は、実験室やオンラインでの実験で確かめられた要因の効果が実際の店舗内環境でも支持されるかという外的妥当性を確認することを目的に、実店舗を活用したフィールド実験を行う。また、得られた成果を国際学会で発表することに加え、論文を執筆して国際的に評価の高いジャーナルへ投稿し、採択を目指す。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大防止策として、計画段階では予定していた国際学会への対面参加ができなくなったため、出張旅費(航空チケット代、宿泊費)が不要となった。次年度、感染症拡大が終息し、国際学会への対面参加が可能な状況になれば参加したい。また、これに加え(あるいは代替として)、フィールド実験にかかる費用の補助や、必要に応じて行うオンライン調査の費用として使用することを計画している。
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Research Products
(4 results)