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2023 Fiscal Year Research-status Report

19世紀前半英東インド会社と現地商人のジャーディンマセソン商会へ変貌の会計的背景

Research Project

Project/Area Number 20K02021
Research InstitutionMeiji University

Principal Investigator

山口 不二夫  明治大学, グローバル・ビジネス研究科, 専任教授 (90245340)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山口 由二  大東文化大学, 経営学部, 教授 (40281597)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Keywordsカントリートレーダー / 英国東インド会社 / ジャーディンマセソン商会 / マニアック商会 / 遠隔貿易 / パートナーシップ企業 / 資本利益率 / 自己資本比率
Outline of Annual Research Achievements

令和5年度は、英国への出張が可能となり、2024年8月から9月にかけて英国ケンブリッジを訪問し、ジャーディンマセソン商会資料の収集、および英国東インド会社のデータの収集を行った。その際未収集の財務データの収集を実施できた。このデータをもとに英国東インド会社及びジャーディンマセソン商会に発展する合名会社の利益率の算定および新データによる改訂を行った。
また、元ニューキャッスル大学教授の長谷川治清教授やケンブリッジ大学デモステネス・タムバキスフェローと研究課題について議論することができた。特にタムバキス教授とは今後の研究方針について貴重な議論をすることができた。
今回、東インド会社の研究視点に遠隔貿易という視点を設けることができた。この視点により東インド会社の活動をより広い視点で検討することが可能となる。片道8カ月往復2年を要するからである。また長期航海にはリスクを伴う。リスクが大きいビジネスにおける会計の課題という研究課題を得ることもできた。
さらにジャーディンマセソン商会や当時のカントリートレーダーは無限責任のパートナーシップ企業であり、株式を市場で評価し随時移譲できる株式会社とは異なる企業であり、そのような企業のパフォーマンスの測定は株式会社とは異なるのではないかという視点も打ち出すことができた。
東インド会社と今回の研究のジャーディンマセソン商会の元企業のカントリートレーダーとの関係は、基幹企業とその周辺企業という性質をもつ。この基幹企業と周辺企業の関係は現代重視されるビジネスエコシステムという視点があることが判明した。またこれらの資料と研究成果を学会で報告した

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

やや遅れている理由は、コロナ禍により当初予定した資料収集が昨年度まで行えなかったからである。また、あらたな視点が判明しその視点を加えることで研究を深め進展させたいと考えるからである。新たな視点とは、当時のカントリートレーダーは無限責任のパートナーシップ企業であり、株式を市場で評価し随時移譲できる株式会社とは異なる性質をもつ企業であり、そのような企業のパフォーマンスの測定は株式会社とは異なるのではないかという視点も打ち出すことができた。この視点で研究を深めることが必要と考えるからである。
またこれまでの研究の成果を海外の学会で報告するべく企画したが、残念度は今年度は報告のための審査にパスすることはできなかった。引き続き海外での報告を模索していく。

Strategy for Future Research Activity

コロナ禍で実施できず昨年ようやくできた英国での資料収集を行いたい。ケンブリッジにあるカントリートレーダーの資料を再収集し、過去のデータと合わせ、より包括的に当時のビジネスエコシステムを明らかにしたい。その際、これまであまり行われてこなかった。経営分析技法を用いる。18世紀前半の東インド会社と当時のアジアの海で活躍するカントリートレーダーのパートナーシップ会社の比較が可能となる。これらの比率データは現代の会社とも比較でき、あらたな利益率、安定性の比率などで現代との比較や位置づけが可能となる。
また、昨年渡英して、知己を得た海外の教授との議論も継続したい。また上記の新たなパートナーシップ企業の業績測定という視点により資料を再吟味する。この成果を学会で報告し、学会誌に投稿したい。また海外の学会でも報告を計画している。またこの成果を広く社会に還元するために、タイトルは東インド会社の文字は入れることはできないが、一章としてここでの知見を書籍にまとめることも企画している。すでに出版社と打ち合わせ中である。

Causes of Carryover

当初、研究機関中毎年海外(英国)へ渡航し、大英図書館とケンブリッジ大学図書館での資料収集及び海外スタッフとのディスカッションを予定していたが、コロナ禍で1回しか実施できなかった。そのため研究も遅れ、渡航費分が残ってしまった。
2024年は海外(英国)へ渡航し、大英図書館とケンブリッジ大学図書館での資料収集及び海外スタッフとのディスカッションを予定し、研究の完成を予定している。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 宇宙ビジネスの経営分析の緒論―特に遠隔地ビジネス JAXA,NASAと東インド会社の比較2023

    • Author(s)
      山口不二夫
    • Organizer
      日本経営診断学会 第56回全国大会 法政大学
  • [Presentation] JournalからPartnership企業の利益蓄積をどう推定するか2023

    • Author(s)
      山口不二夫
    • Organizer
      日本会計史学会 第42回全国大会 大阪公立大学

URL: 

Published: 2024-12-25  

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