2020 Fiscal Year Research-status Report
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20K02056
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
木村 麻子 関西大学, 商学部, 教授 (30389233)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北田 皓嗣 法政大学, 経営学部, 准教授 (90633595)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | CSR / CSR/サステナビリティレポート / トピックモデリング / 経営者メッセージ / CSRコミットメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、CSR経営における経営者の戦略的意思決定の特徴を明らかにするとともに、それらが企業のパフォーマンス(財務業績およびCSR業績)に与える影響を明らかにすることを目的としている。そのための手段として、2009年から2018年の日経225に選出された企業のCSR報告書(あるいは統合報告書)における経営者メッセージのパートのテキストデータの収集を行い、トピックモデリングのアプローチを採用した。経営者が社外に向けた戦略的コミットメントとして経営者メッセージの中で選択する単語には、戦略的な意思が存在するはずである。たとえば、組織として取り組む計画なしに「SDGs」や「働き方改革」といった単語を選択することはないであろう。本研究では、2009年から2018年までの期間において組織が選択する戦略の変遷を、経営者メッセージにおいて用いる単語から推測することを試みたのである。 日本企業は欧米企業に比べて比較的短期で経営者が交代することで知られており、10年間と限られた期間であっても分析には耐えうるデータを収集することができたと考えている。その意味では、欧米企業を対象とするよりも短期間のデータ収集で効率的に分析を行えるとも考えられ、日本企業を分析対象とすることの意義とも考えられる。 現在は、これらの分析を通じて各企業におけるサステナビリティ戦略におけるアーリーアダプターとレイトマジョリティを識別し、企業のサステナビリティ経営における戦略意思決定の特徴を明らかにするとともに、それらが企業のパフォーマンス(財務的パフォーマンスおよび社会環境パフォーマンス)に与える影響を分析している過程である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Covid-19の影響で代表者の木村および分担者の北田ともに6ヶ月または1カ年の渡欧予定を遂行することができず、国内での自粛期間中にデータ収集・分析以上の活動を行う事ができなかった。本研究の遂行にあたっては共同研究者であるCharles Cho氏(Schulich School of Business / York University)と共同で論文を執筆する予定であるが、対面式のミーティングを行うことができず、十分が議論が行えなかったため、分析を進めるための議論にやや支障をきたしており、進捗状況がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
オンラインでのコミュニケーションを進めるための機器の整備やアプリケーションの導入等を行っている。
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Causes of Carryover |
代表者である木村および分担者の北田はそれぞれ在外研究や国際共同研究加速基金にてまとまった期間を渡欧する予定であったがCovid-19の影響で計画通りの遂行を行う事ができなかった。具体的には、共同研究者であるCharles Cho氏との対面式での打合せや、中間報告としてイギリス(またはヨーロッパ内でのカンファレンス)での発表ができなかった。データの分析や円滑なオンラインミーティングを遂行するための設備の設定に本研究費を用いたが、旅費を伴う計画が遂行できなかったことで次年度使用額が生じた。
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