2022 Fiscal Year Research-status Report
Older Migrant Women and Social Well-being: Looking at the Case of Filipino Women in Japan's Rural Areas
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20K02098
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 移民 / ジェンダー / エイジング(高齢化) / ソーシャルウェルビーイング |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の実績は、論文2つ(近刊)、学会発表とシンポジウムの開催でした。
2022年11月の日本社会学会第95回年次大会では、「加齢女性移民とソーシャルウェルビーイングー農村地域に住むフィリピン人を中心に」というテーマを発表しました。山形、新潟、秋田からの調査データを分析した上で、研究の結果を発表しました。また、2023年1月29日に「高齢化と多様性ーアジアの高齢化社会の中の移民ー」というテーマで、日本の高齢化する移民を中心として、シンポジウムを開催しました。このシンポジウムにも、移民研究の有名な研究者のBrenda Yeoh先生を招待し、日本とシンガポールの比較からみた高齢化社会と移民に関して発表しました。また、2023年6月3日・4日に開催される関東社会学会(成蹊大学)と6月25日から7月1日までオーストラリアで開催される国際社会学会で本研究の結果を発表する予定です。
論文の件に関しては、英語で書かれている論文「Older Women and COVID-19: A Look into the Experiences of Filipino Migrant Women Living in Japan’s Rural Areas」は、『The Case of SARS-CoV-2: Clinical and Applied Sociological Models』の第2章になりました。書籍の出版は2023年後半の予定です。もう一つの論文は、明石書店の移民・ディアスポラ研究の本の章として出版する予定です。タイトルは、「パンデミックの高齢女性移民生活基盤への影響――コミュニティ形成する教会へのインパクトの事例研究」です。この論文のデータは農村地域に住むフィリピン人女性花嫁のコロナの経験です。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、研究成果に基づく研究実績が様々があり、今まで収集したデータも分析を行なっております。それから、2023年度の関東社会学会と日本社会学会に大会にも研究成果を発表する予定です。2023年6月で行われる国際社会学会(International Sociological Association)の大会では、「Ageing Migrants and Social Well-being: The Case of Filipino Women in Rural Japan」という課題も発表することになりました。この大会には、今までの研究成果を発表する予定です。また、海外のジャーナル(英語で書かれている学術ジャーナル)をめざして、論文を投稿する予定です。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策としては、フォローアップ研究を行うつもりです。フィールド調査で行った新潟県と山形県を再び訪問し、女性達をフォローアップインタビュをする予定です。また、フォローアップ調査の研究成果を分析し、発表する予定です。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、2020年度にフィールドワークに行けなかったことです。ですので、2021年の後半から2022年度にフィールドワーク調査をしました。また、研究対象者のスケジュールを調査できずに、2022年12月を調査する予定がありましたが、フィールド調査ができませんでした。
2023年度に、フォローアップ調査で使用する予定です。また、必要に応じて、学会発表にも使用する可能性があります。
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