2020 Fiscal Year Research-status Report
在日コリアンのポスト・アイデンティティ政治と文化表現
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20K02119
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Research Institution | Tsuda University |
Principal Investigator |
川端 浩平 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (80563965)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 在日コリアン / アイデンティティ / レイシズム / ラップ音楽 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、Covid-19のパンデミック状況の中で、現地でのフィールド調査を実施することが困難な中で、在日コリアンのラップ音楽家やその家族に対してオンラインでのインタビュー調査を実施することになった。ZOOMやSNS等を通じてインタビュー調査や意見交換の頻度を高めることにより、調査対象者たちとの関係性を深めることができた。それに加えて、在日コリアンに限らず、アフリカにルーツを持つ「ハーフ」のラップ音楽家の研究調査にも着手して、フィールドワークが可能な社会的状況が訪れる際に実施するフィールドワークのためのネットワーク形成に重点を置いた。また、世界のラップ音楽やストリート文化、差別やレイシズムに関する文献調査を重ねて、フィールドワークの成果を分析するための理論的枠組みを精緻化することを試みた。今年度実施した研究調査の成果の一部を単著『排外主義と在日コリアンーー互いを「バカ」と呼び合うまえに』(晃洋書房)としてまとめて出版することができた。また、在日コリアンのアスリートに関する論考をまとめて『現代スポーツ評論』に学術論文(招待)を投稿した。その他には、犯罪社会学会で研究報告を実施するとともに、都内の書店における拙著の合評会(2回)、ポスト研究会主催のオンラインイベント(3回)を通じて研究成果を発信することができた。また、世界的に展開する#BLMや排外主義に関するシンポジウムを津田塾大学よりオンラインにて実施することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Covid-19のパンデミック状況のため、川崎および各地域で実施を予定していた現地調査が限られたので、対象者の新規開拓が進まなかったため、すでに関係性の構築されたインフォーマントを中心としたオンラインでのインタビュー調査が中心となった。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、Covid-19の状況に応じてフィールドワークを実施し、川崎および関東周辺、広島における在日コリアンや他の外国人ニューカマーのラップ音楽家および彼/彼女らのストリート文化やアイデンティティに関する参与観察と聞き取り調査を進める。パンデミックが終息することなくフィールド調査が困難な場合は、今年度に引き続きオンラインでの聞き取り調査を進めていく。
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Causes of Carryover |
Covid-19のパンデミック状況下において現地に赴くフィールド調査が困難だったため。残額は、次年度のフィールド調査に用いる。
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Research Products
(3 results)