2023 Fiscal Year Research-status Report
グローバルケアチェインにおける看取り―イタリアの外国人ケア労働者を事例として
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20K02122
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Research Institution | Matsumoto University |
Principal Investigator |
福島 智子 松本大学, 大学院 健康科学研究科, 教授 (60435287)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ケア労働者 / 外国人 / 移民 / 高齢者介護 / 看取り |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、グローバルケアチェインにおける看取りの詳細を明らかにするものである。今年度は、本科研において初めてイタリアにおける現地調査が可能となり、8月8日から9月4日まで、ローマ、クレーマ、マントヴァ、ボローニャにて質的調査を実施した。ケア労働者とケア労働者による介護(看取り)を経験した家族、計9名を対象としたインタビュー調査を実施した。これまではローマ近郊において調査を行っていたが、今回は地域を拡大し、対象者についてもケア労働者のみならず、家族(遺族)の介護を外国人の介護労働者に依頼した家族の視点からの意見を収集できたことが、大きな収穫である。来年度は延長期間において、2回目の現地調査を実施し、データ収集に努める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の影響により、当初予定していたイタリアでのフィールドワーク(計画では4年間で3回の調査)が今年度1回の実施となった。それでも、大学の長期休業を利用して、なるべく長く現地調査の期間をとることができたため、インタビューの対象者は9名確保できたが、当初の予定よりは遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度実施した現地調査で得たデータ分析を進め、さらに来年度前半に2回目の現地調査を短期間ではあるが実施予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症拡大のため、当初予定していた海外でのフィールドワークが不可能だったことにより、支出が減った。24年度は前半に現地調査を予定している。
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