2022 Fiscal Year Research-status Report
A sociological study of the history of love in China and Japan
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20K02123
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Research Institution | Kyoto University of Advanced Science |
Principal Investigator |
川田 耕 京都先端科学大学, 経済経営学部, 教授 (50298676)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 愛情の歴史 / 玄宗楊貴妃譚 / 捨て姫 / 浄瑠璃 / 近世中国 / 近世日本 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の実績としては、以下の4点がある。 A(学会発表)「愛情の歴史のための試論:〈玄宗貴妃譚〉の分析」(関西社会学会大会、2022年5月)。B(論文) ‘Secularization and the Jorui plays: The decline of Religious Belief and the Search for Secular Salvation in Early Modern Japan’ in Ugo Dessi and Christoph Kleine ed. Secularities in Japan, Brill Academic Pub. 2022. C(論文)「愛情の歴史のための試論:玄宗貴妃譚の分析」京都先端科学大学人間文化学会編『人間文化研究』50号、2023年3月。D(論文)「末娘の叛乱:「捨て姫」にみる女神の生成についての考察」『京都先端科学大学経済経営学部論集』5号、2023年3月。以上すべて単著。 Aは「交付申請書」の「補助事業期間中の研究実施計画」における「1」の研究(近世中国の物語の分析)の成果の一部であり、この学会発表に基づく論文をCとして発表した。Bは、2019年に学術雑誌に掲載した論文を微修正したうえで、今回新たに書籍に収録したもので、当研究課題と密接に関わる研究成果である。Dは、「1」の研究の成果の一部である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究発表・論文についてはほぼ計画通り公表できているが、かねて予定していた中国語圏の文献調査については、コロナ禍のために延期を繰り返していた。しかし、渡航規制が解除され、2023年3月にやっと台湾に渡航し、文献調査を実施することができた。調査が遅れたことにともない、かねて想定していた通り、研究期間を1年間延長することになった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、すでに執筆が終了していている「近代日本における七夕祭」(研究計画の「2」(七夕系統の物語の日本における展開の分析)の成果の一部)を公表するとともに、文献調査をふまえながら、「2」の研究を中心に推進するとともに、「実施計画」における「3」の比較社会学的考察をすすめ、本研究事業のとりまとめの論文を執筆し、できれば2023年度中に、遅くとも2024年度中には公表する予定である。
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Causes of Carryover |
中国語圏での文献調査の実施がコロナ禍のために遅れことで、それに基づく研究の推進に遅延が生じたため。
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Research Products
(4 results)