2023 Fiscal Year Annual Research Report
A sociological study of the history of love in China and Japan
Project/Area Number |
20K02123
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Research Institution | Kyoto University of Advanced Science |
Principal Investigator |
川田 耕 京都先端科学大学, 経済経営学部, 教授 (50298676)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 愛情の歴史 / 歴史社会学 / 文化社会学 / 共同性 / 文化伝播 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である2023年度については、以下の4つの研究業績を発表した。A・論文「近代日本の七夕祭:国民の夢の道のり」(『京都先端科学大学経済経営学部論集』7号、2024年3月)。B・論文「近世中国の物語にみる共同性の深層:中間総括的考察」(京都先端科学大学人間文化学会編『人間文化研究』52号、2024年3月)。C・学会発表「京都の七夕:文化伝播にみる権威と願望」(関西社会学会、2023年5月)。D・研究会発表「東アジアの心の歴史を求めて:その方法と見通し」(京都先端科学大学人文学部研究会、2024年3月)。Cについては、2023年度ではないが、修正のうえ同名の論文として『フォーラム現代社会』23号で公刊した(2024年5月)。また、本研究にとっては付随的なものであるが、同じ文化社会学的・歴史社会学的な研究の書評「奥村隆『慈悲のポリティクス:モーツァルトのオペラにおいて、誰が誰を赦すのか』」(『ソシオロジ』68巻1号)を公表した。
AとCは、「交付申請書」における「補助事業期間中の研究実施計画」(以下「計画」と略記)における「2」の研究の成果である。また、Bは「計画」の「1」の研究の成果であるとともに、また本研究の総括的な意義、すなわち「計画」の「3」にあたる論文でもある。Dもまた本研究の総括的な発表であり、「計画」の「3」にあたるとともに、今後継続していく研究の展望と課題についてまとめたものである。
研究期間中の4年間では、本研究テーマについての業績として、論文8本(うち書籍収録論文が2本)を刊行し、シンポジウムでの発表1回、学会発表2回、研究会発表1回を行い、サイトでの研究成果の公表も行った。全体としては、コロナ禍にともなう渡航制限によって文献収集の作業に遅れが生じ研究期間を1年間延長したものの、結果的にはほぼ当初想定した通りに研究を進め、その成果を公表できた。
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Research Products
(4 results)