2020 Fiscal Year Research-status Report
東アジアからみる北欧ケアシステムの持続性-高齢者ケアをめぐる公私アクターの関係
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20K02124
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
大塚 陽子 立命館大学, 政策科学部, 教授 (30368021)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 統一性と多様性の共存 / 北欧福祉国家の持続性 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020(令和2)年度はコロナ禍の影響で、10月実施を予定していた、海外の共同研究者を招聘するシンポジウムの日本開催を延期せざるを得ない状況であった。 世界経済フォーラム(WEF)が国別に男女格差を数値化した「ジェンダーギャップ指数」の低迷やコロナ禍における貧困女性の深刻さの顕在化により、国内においてジェンダー平等政策に関する議論が高まった1年であったこともあり、 北欧福祉国家の持続性研究の一環として、北欧のジェンダー平等政策について研究をおこなった。研究成果は『月報 司法書士』No.583の北欧男女共同参画の最前線企画のなかで「北欧諸国におけるジェンダー平等政策のあゆみ―統一性と多様性の共存」としてまとめた。 また、有事においては福祉レジームの持続性要因が顕著化しやすくなることから、コロナ禍における北欧諸国の行政対応の現状や課題を調べ、それと同時に、北欧諸国の情報共有や政策協調の側面を追究しつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020(令和2)年度の主たる目標はコロナ禍によって達成できなかったが、全体を通してみれば、実施すべきことが前後するだけで、今のところ研究の進捗に大きな支障はない。むしろ、今後において聞き取り調査や資料収集をどれくらい質の高いものにできるかが課題となる。
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Strategy for Future Research Activity |
2021(令和3)年度は「高齢者ケアをめぐる公私ネットワークの調査実施」が主たる目標であるが、予定している8月の現地調査はコロナ禍によって延期せざるをえないと考えられるため、オンラインでの聞き取り実施を予定している。 研究協力者とのシンポジウムに関しては、引き続き日本での10月開催を予定しているが、既にオンラインミーティングを重ねているため、オンライン開催も視野に入れている。 資料収集については継続的におこない、論文のまとめを共著本の公刊を通して発表する予定である。
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Causes of Carryover |
2020(令和2)年度は、コロナ禍によって海外研究協力者の招聘費用を執行できなかったため、次年度使用とする。
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