2023 Fiscal Year Annual Research Report
里親における乳幼児養育の現状と養育支援プログラムの開発
Project/Area Number |
20K02222
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
上鹿渡 和宏 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (10623689)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 社会的養護 / 里親養育 / 里親養育支援 / 乳幼児里親 / Watch Me Play! |
Outline of Annual Research Achievements |
研究調査として、 2023年度前半では、Watch Me Play!(WMP)プログラムを里親家庭、養子縁組家庭で暮らす子どもに養育者が週3回20分の実践を行い、支援者は2週間に1回の訪問を6ヶ月続けた。プログラム終了後、事前調査と同様の半構造化面接、質問紙、養育者への聞き取りによる発達検査を実施し、得られたデータの分析を行った。 また、2023年11月には、WMPプログラム開発者のDr Jenifer Wakelynを英国から招聘し、東京と札幌で「社会的養護のもとにいる乳幼児の理解と支援:英国タビストックでのWatch Me Play!プログラムの紹介と理解」と題した講演を行なった。フォスタリング機関や乳児院など日本でのWMP実践者へのスーパービジョンや意見交換を行ない、日本版開発への助言をうけた。 研究期間全体を通して、日本版Watch Me Play!研修プログラムを構築するため、 日本でのWMPプログラム導入や有効な支援方法について、以下3つの取り組みを中心に進めた。①社会的養護のもとにいる乳幼児の発達や心理的支援に関する基礎知識の提供、②観察トレーニング、③スーパービジョンで構成した。開発元の英国旅ストックで乳幼児観察とWMPの訓練をうけた御園生直美氏にスーパービジョンを依頼し、英国タビストック方式の乳児幼児観察研修を事前に行ない、3回分の観察とその記録に関して一人1回発表のグループスーパービジョンを行った。その後のWMPの実践は、5人1組で2週間ごとに1名の記録を検討するスーパービジョンを行なった。 さらに、日本語版Watch Me Play!ホームページの開設に向けて、 開発者のDr Jenifer Wakelynの許可を得て、英国のWMP!のホームページの日本版を作成し、翻訳した日本語版のマニュアルへのアクセスや日本での実践を促進する情報を掲載した。
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